日本だけでなく世界中に多くのファンを持つ、武内直子氏による漫画「美少女戦士セーラームーン」。漫画よりもアニメのほうがより知られている同作品だが、実は1993年にアニメパートと実写パートに分かれた「アメリカ版セーラームーン」の制作がスタートしていたことをご存じだろうか。
残念なことに「アメリカ版」はパイロット版を公開するも、不評のためお蔵入り。そのためアメリカでは1995年に日本のオリジナルアニメが英語吹き替えで放送され、「アメリカ版」の所在は行方不明に。そんな伝説の「アメリカ版」が8月22日、アメリカ議会図書館のアーカイブに追加され一般公開されたのだ。
「アメリカ版」の映像を探し出したジャーナリストのRay Monaが、自身のYouTubeアカウントで約10分間だけ同映像を公開しているため、視聴した人々から率直な感想が相次いでいる。
「実写パートは若い女優が演じているものの、アニメパートの美少女戦士たちは総じてベテラン感が強く、見るからに強そうなんです。とにかく炎や水などの魔法の力に頼らずとも、物理的な攻撃力に長けていそうなゴツゴツ感がすごい。ネット上でも『これはセーラームーンじゃない』『まったくかわいくないんだが』『昼間はアメフトチームのチアガールとかやってそう』『少女というよりおばちゃんにしか見えない』『よくも悪くもアメコミ感がすごい』『お蔵入りもうなずける』など、自分たちが知っているセーラームーンではないと感じた人の声ばかり。また、アメリカ版を視聴したことで、改めて日本の漫画やアニメーションのクオリティの高さを実感した人も多いようです」(女性誌記者)
興味のある方はぜひとも視聴してみてほしい。