Kis-My-Ft2の玉森裕太のモテ期が止まらない。ドラマ「NICE FLIGHT!」(テレビ朝日系)で主演を務め、続く10月期もプライム帯の連続ドラマ「祈りのカルテ 研修医の謎解き診察記録」(日本テレビ系)で主役を演じる。
ジャニーズグループでも超異例の2期連続主演。のみならず、23年2月17日に公開予定の池井戸潤の原作映画「シャイロックの子供たち」でもメインアクターに名を連ね、ここへきて次々と俳優経験を重ねている。
キスマイは結成12年目に突入。ジャニーズJr.での下積み生活を経て、2011年のデビューと同時にSMAPと昵懇な間柄になった。担当マネージャーが、当時SMAPのチーフマネの女性だったからだ。キスマイは、ジャニーズ在籍時のチーフマネが最後に売り出したグループだったため、SMAPと群を抜いて共演回数が多かった。
中居正広は、キスマイで日陰の存在だった後方4人の横尾渉、宮田俊哉、二階堂高嗣、千賀健永にもスポットを当て、「舞祭組」(ぶさいく)と命名。デビュー曲から3曲連続で作詞・作曲ほか、完全プロデュースした。キスマイでも特に舞祭組に強い愛情を注いでいたため、指導も厳しかった。番組チェックも怠ることなく、ダメ出しはしょっちゅう。千賀と二階堂が「ダウンタウンDX」(日テレ系)に出た時は、大きな雷を落としている。
「まだトーク番組に不慣れだった2人は、緊張とプレッシャーでスタジオをずっとヘンな空気にしていました。放送を観ていた中居さんは後日、2人を楽屋に呼びだし。『おまえら、ナメてんのか? ダウンタウンさんが欲しいものを返せ』と語気を強めたそうです。松本人志は大の親友。プロの現場を荒らした後輩のことが許せなかったのでしょう」(芸能ライター)
舞祭組の中でも差別化して、個性を伸ばすのが中居流。バラエティの素質がある千賀と二階堂には、芯を食ったアドバイスをした。アニメ好きというキャラでひとり立ちした宮田には、冷たくあしらうことで無邪気さを育んだ。反して、無個性の横尾には「おまえはそのまんまでいいよ」とノータッチを貫く。群を抜いてオンチなことから「横尾師匠」と崇めたほどだ。
中居とキスマイの密すぎる関係は10年を超えた。20代だったメンバーは全員30代となり、横尾にいたっては熱愛報道を否定しない実直さを出せるまでになった。“血縁関係のない兄貴”中居は、その成長に目を細めているに違いない。
(北村ともこ)