NPO放送批評懇談会が日本の放送文化の質的な向上を願い、優秀なテレビやラジオの番組、またその関係者を顕彰するために1963年に創設された「ギャラクシー賞」。テレビ部門では毎月「月間賞」を選定している。
9月20日には今年の8月期ギャラクシー賞が決定。その中に6月26日から8月28日に放送された仲野太賀主演ドラマ「拾われた男」(NHK BSプレミアム)が選ばれ、話題になっているようだ。このドラマはバイプレーヤー・松尾諭による9割が事実の波乱万丈な半生を描いたエッセイ「拾われた男」が原作だが、テレビ誌ライターも絶賛する。
「これが初めて書いたとは思えない秀作で、ドラマ化の際には、“エッセイを読んだ人の脳内で映像化したもののほうが面白いのではないか”と懸念する声すらあった。主人公の松尾を演じた仲野をはじめ、兄を草なぎ剛、妻を伊藤沙莉、松尾が所属する芸能プロダクション社長を薬師丸ひろ子がそれぞれ演じ、とんでもなく笑って泣ける傑作ドラマだと放送中から大評判となった。
10月11日からは地上波で放送されることが決まり、すでに視聴した人も歓喜。ネット上でも、
《また見ることができるなんて超ラッキー!》
《友達に、おもしろいから見てって言っても、BS見られないって言われたけど、これで感動を分かち合える》
《マネージャー役の鈴木杏とかバイト仲間の北香那と前田旺志郎とか、うまい役者しか出てないドラマは本当に見ていて気持ちいい》
といった声が相次いでいる。また、主演の仲野についても、
《仲野太賀が途中から松尾諭にしか見えなくなって。すごい役者なんだなと痛感した》
《仲野太賀にしか松尾諭役は演じられないと思う》
《このドラマで仲野太賀にハマった》
などと、その演技力が称賛されている。
林遣都とW主演中のドラマ「初恋の悪魔」(日本テレビ系)は、視聴率が3%台と大爆死している仲野だが、すぐに汚名返上できそうだ。