「高カカオチョコレートを食べるとダイエットにいい」という噂を耳にしたけれど、「チョコレートは食べ過ぎるとかえって太りそうだし、どうやって取り入れれば……」と悩んでいませんか?
そこで、その謎を解き明かすべく、LINEで365日サポートする伴走型のダイエットプログラムを主宰しているダイエットコーチで、管理栄養士の猪坂みなみさんに、高カカオチョコレートを用いたダイエット術を伺いました。高カカオチョコレートに含まれるカカオは、ダイエットにどのような効果が期待できるのでしょうか。そして、ダイエットを行うときのポイントとは?
■食欲が自然と抑えられる
「カカオに含まれるテオブロミンという成分は、脳内物質のセロトニンに働きかけて、食欲を抑えたりリラックスさせたりする作用があるといわれています。そのため、カカオ豆を原料に作られるチョコレートやココアを食事の前に摂取すると、自然と食欲を抑える効果が期待できます」
■血糖値の急上昇を抑制する
「カカオにはカカオポリフェノールや食物繊維が含まれており、血糖値の急上昇を抑制できると考えられています。血糖値が急上昇すると、脂肪の蓄積を進めるホルモンが過剰に分泌されてしまうため、ダイエットを効率よく進めたい場合は、血糖値の急上昇を抑えることが大切です」
■食前に1かけずつ摂取する
「食事の前に1かけ5グラム程度を摂取すると、その後の食欲を抑えるのに役立ちます。その際、バリバリと噛んで飲み込むのではなく、舌の上で溶かしながらゆっくり味わうと、チョコレートの独特な香りが鼻に抜けて満足感が高まります」
「ダイエット中であれば、1日の間食量は100kcal程度に抑えたいところ。市販の高カカオチョコレートは1かけ30kcal程度なので、朝・昼・夜の食事前に1かけずつ摂取するとちょうどいいでしょう」
■高カカオチョコレートの選び方
「カカオ含有量と食べやすさのバランスを考えると、個人的にはカカオ80%台がオススメです。カカオの効果を得ることだけを考えると含有量は高ければ高いほうがよいのですが、高過ぎると『薬みたいに苦い』という感想を持つ人もいます。高カカオチョコレートに慣れていない方は、まずは70%台のものから始めるとよいでしょう。1かけ5グラムあたり糖質量3グラム以下程度のものを選んでみてください」
高カカオチョコレートは、うまく取り入れることでダイエットに役立つ可能性がありそうです。ぜひポイントを押さえながらトライしてみてはいかがでしょうか。