「私は太りやすいから……」「同じ量食べているのに……」と思ったことのある女性は多いことでしょう。確かに、太りやすい人と太りにくい人の違いには、さまざまな理由があるようです。その中でも、太りやすい遺伝子があることをご存知でしょうか?
近年はこの分野の研究が進んでいます。肥満遺伝子を持っている人は基礎代謝が低く、他人と同じ活動量で同じ食事量でも太りやすくなるのだそうです。
慶應義塾大学保健管理センター副所長の横山裕一さんの著書「こうして落とす! 女性の内臓脂肪」(PHP研究所刊)によれば、代表的な太りやすい遺伝子は3つ。日本人の約3分の1にβ-3アドレナリン受容体遺伝子の変異がみられ、1日200キロカロリーほど脂肪燃焼が減るのだとか。
また、日本人の約4分の1に脱共役たんぱく質1遺伝子の変異がみられ、褐色脂肪細胞という脂肪燃焼に関わる細胞の発熱作用が弱まり、エネルギー消費が減って肥満になりやすくなるそうです。
そして、日本人の約6分の1にβ-2アドレナリン受容体遺伝子の変異がみられるそう。この場合、基礎代謝が増えて太りにくいのですが、筋肉が落ちやすく、その結果として基礎代謝が減ってしまい、逆に内蔵脂肪が溜まってしまうことがあるそうです。
肥満に関連する遺伝子を持っていないか、遺伝子検査などで調べてみるのもいいかもしれませんね。