突然の退社発表で、芸能界に激震が走っている。10月31日、ジャニーズ事務所は元所属タレントで副社長だった滝沢秀明氏が同日付で退任し、事務所を離れることになったと報告した。
滝沢氏は1995年に13歳でジャニーズのオーディションに合格。映画にドラマ、舞台と多岐に活躍し、今井翼とのユニット・タッキー&翼としても一時代を築いたが、18年秋にタレント引退を電撃発表し、以降は主に事務所の育成部門に身を置き、若き才能を発掘してきた。
そんな同氏の裏方での働きぶりに関し、SnowMan・佐久間大介は「世界一カッコいい副社長」だと表現したことがある。20年1月放送「帰れマンデー見っけ隊!!」(テレビ朝日系)にて、SnowManの名付け親が滝沢氏であることを明かすと、同氏の近況についても言及。タレントに帯同して現場入りする際は決してラフな服装はせず、必ずスーツを着用してビシッと決めているのだという。
佐久間はそんな元タレントの上司を「あんなにカッコいい副社長はいない」と絶賛。一方、滝沢氏の歌手時代を知るお笑いコンビ・ダウンタウンの浜田雅功も、21年5月放送「ごぶごぶ」(毎日放送)で、A.B.C-Z・河合郁人とのトーク中、「この間も現場に来てたよ、副社長」と裏方に回った滝沢の様子を明かした。
浜田によると、滝沢氏はスーツにマスクという出立ちで自身の楽屋へ挨拶に訪問。「『今日お願いします』って言って、(楽屋から)出て行ったから、『今の誰や?』って言うたら、『副社長です』って。俺、もう1回部屋を出て行ったら、廊下に立ってたから、『お前、現場来んの?』って聞いたら『はい!』って。『久しぶりやな~』言うたら、『お久しぶりです』って」と、真面目な滝沢氏とのやり取りを感慨深げに紹介している。
「河合によると、所属タレントの仕事現場に頻繁に顔を出していた恩師・ジャニー喜多川さんにならい、滝沢氏も若手の現場に帯同するようにしていたといいます。18年の引退発表と同様、突然のジャニーズ退社は多くのファンにとって驚きであると同時に、世話になったジャニーズJr.にとってもショッキングなものとなったでしょう」(テレビ誌ライター)
育成の才能に定評があっただけに、引き続き、その能力が生かされる活動を展開してほしいものだ。
(木村慎吾)