「元アナウンサーがYouTubeに引きずり込まれました…」
今年7月、衝撃的なタイトルでYouTubeデビューしたのは、元日本テレビのアナウンサー、久野静香だ。
現在、フリーアナウンサーとして活動するかたわら、日々趣味のバイクやゲーム実況動画をYouTubeチャンネルに投稿している。
登録者数は3カ月で7万人に増え、投稿した動画はほぼ10万再生を超えるなど、絶好のスタートを切っており、インスタグラムのフォロワーも10万人と、人気インフルエンサーの仲間入りを果たした。
これまでもモデルの片瀬那奈や歌手の安斉かれんなど、たくさんの名だたる芸能人がYouTubeチャンネルを開設しているが、動画の再生回数が伸び悩んでいるものも少なくない。
そんな中で久野のチャンネルがバズったのはなぜなのか。YouTubeライターが解説する。
「YouTubeに参入してもうまくいかない芸能人が多い中、久野は見事に視聴者の見たいモノを理解し、ファンを取り込みましたね。今、ネット上で求められているのは可愛らしい見た目でトラックを乗りこなし、豪快にお酒を飲む美女『トラックめいめい』や、細身でショートカットの美少女が重たい荷物を抱えてソロキャンプを楽しむ『mii camp』など、見た目と中身のギャップが萌える人材。久野が成功したのも、清楚なアナウンサーがバイクに乗って出かけたり、1人で秋葉原に出かけて蕎麦を食べるなどのギャップが同世代の若者や中年層にウケているんだと思います」
アナウンサー時代のお堅いイメージを脱ぎ捨て、素の自分を見せることで人気YouTuberの仲間入りを果たした久野の戦略はお見事だ。
(佐藤ちひろ)