過去の悪行から立ち直った人間にとっては聞き捨てならないリプライだった。
11月15日、タレントで格闘家の後藤祐樹がSNS上で電車内でのマナーについて言及したところ、窃盗の罪を引き合いに出す反論が返ってきたという。
後藤は同日、「電車乗ったら3人席の両側に40代女性がスマホいじって座ってた。数駅後に70代くらいの具合悪そうにしてるお婆さん3人組入ってきて1人が真ん中座ったら両側の40代の2人とも寝たふりして残りの2人に譲らない! しまいには70代の3人が降りていった瞬間に2人とも同時にスマホ触り出す! どんだけだよ」とツイート。体調を悪そうにしている70代の女性に席を譲らなかった40代女性たちの驚きの振る舞いを目撃した。
これには、「その40代の女性だって体調が悪かったかもしれない」「優先席じゃないなら仕方ない」など、40代女性を擁護する声も寄せられる中、後藤が15年前に犯した窃盗事件を蒸し返し、「譲らない40代女性もどうかと思いますが、銅線を盗んで転売したり、警備員さんを暴行したりした後藤祐樹さんよりマシかと思います」と指摘するツイートもあった。
後藤はこれを引用し、「過去に犯罪を犯した人間は正しい事を発言する事も許されないのでしょうか? そもそもモラルの問題だと思います。何かと過去の犯罪と結びつけますが論点違うのでやめた方がいいですよ。貴方も犯罪犯した人間よりマシだと言い聞かせて同じ事しますか?」と反論。自身の過去の犯罪行為と、電車内でのマナーやモラルに関する行為は別問題だと述べている。
「このやり取りに対し、他ユーザーからは『過去は過去、今は今。刑務所でしっかりと罪を償って社会復帰して普通に生活されてます。それはただの揚げ足取りです』『後藤君、過去は変えられないけど未来は変えられる。変えてここまできたのを知ってます』など、現在の後藤を評価する声が寄せられた一方、『そこまで言うならSNSじゃなくて、本人たちに“お席を譲ってあげてはどうですか?”とか聞けばいいのに』『正しい意見だけど、その意見を尊重されないのも過去に自分が行ってきたことに対する“罰”だと認識するべき』との指摘も散見。40代の女性の体調や事情を知ることなく、『どんだけだよ』と非難することもまた問題行為であるとの考えもありました」(テレビ誌ライター)
最近では、アイドルグループ「ukka」の芹澤もあが自身の長女だと公表した後藤。しかし、一部報道によれば、テレビ局が親子共演のオファーを出しつつも、最後には彼の過去がコンプライアンスに引っかかり、「テレビBAN」状態が続いているという。
こうした世間からの扱いも、後藤のイライラを蓄積させているのかもしれない。
(木村慎吾)