離島で漁師の修行と動画投稿を行う青年のYouTubeチャンネルが今、熟年女性の間で話題となっている。「休学して島暮らし」というチャンネルだ。
これは大学に通う投稿者が留年となり、それをきっかけに休学。離島へ移り住み漁師のアルバイトをしながら島暮らしの日常を動画にしたもの。親元を離れて、家賃1万円台の公団団地で一人暮らしをしながらエアコンや炊飯器等を買いそろえ、家で漁師のアルバイトでもらってきた魚をさばき料理するところなどを投稿している。動画開始は2月9日で、登録者数は11月24日現在で約1.72万人。決して多くはないが、ある動画をきっかけにそれまで登録者数が一気に跳ね上がったのだ。
その動画というのが10月22日に「【ご近所トラブル】もう耐えられないので仕返しします。」というタイトルで投稿したもの。こちらでは、2日に1回は届けられるという、隣のおばちゃんからの大量のアケビに対抗して仕返しを企てるというもの。動画では投稿者が仕事から帰宅すると玄関のドアノブにアケビが入った袋が。そのアケビを使ってジャムを作るといった内容だ。ところが「こないだもらったアケビでジャムを作ったんですけど」とおばちゃんに渡すと「わ! ありがとう」と大感激。なんとお礼にまたしてもアケビを2個渡され、ご近所トラブルの仕返しは“完全敗北”となった。
「この動画がバズって登録者数は一気に増加。このことを10月24日に投稿した『たったの2日で【チャンネル登録者数1000人】増加していました…』とのタイトルの動画で報告。「10月21までは登録者数400人でした。それがこの2日間で600人以上増えるというわけのわからない増え方をしてて。その理由がこの動画なんですけど」と、アケビの動画を紹介。ここから勢いを得て11月1日には動画で登録者数1万人突破。さらに11月22日には1万5000人突破したことも報告しています」(YouTubeライター)
彼のファンには、熟年女性が多いらしく、コメント欄も「74歳のお婆ちゃんです。ケンくんは人間的に素晴らしいです」「おばちゃんがファンになるのわかる~。そういう私もおばちゃんだけど」といったコメントが殺到。母性本能をくすぐるような内容が話題となっているようなのだ。
まだまだ発展途上の「休学して島暮らし」。熟年層の女性ファンに支えられ、これからどう伸びていくのか楽しみだ。
(窪田史朗)