2時間サスペンスファンはさぞ驚いたことだろう。
テレビ朝日は11月21日、片岡鶴太郎が主役を務める「森村誠一 終着駅シリーズ」と、高橋英樹が十津川警部を演じる「西村京太郎トラベルミステリー」を終了すると発表した。
終着駅は12月22日の「十月のチューリップ」が最後。西村京太郎トラベルミステリーは12月29日の「十津川警部のレクイエム」が最終回になる。
「この2作品が放送されていた『土曜ワイド劇場』が2017年に打ち切りになってからは、常に終了が囁かれてきましたが、今年9月に『木曜ミステリー』がなくなったことで、終了はほぼ確定と言われました。木曜ミステリー終了の理由は、お金がかかることと視聴者の高齢化とのことなので、終着駅と西村京太郎トラベルミステリーも近いうちに終了と思われていました。ついに現実になったかという感じです」(テレビ誌記者)
これにより、同局の長寿サスペンスドラマである沢口靖子主演の「科捜研の女」にも黄信号が灯ることに。
さらにもう1つ、行方が不安視されているドラマがある。同じく沢口が主演を務める「鉄道捜査官」だ。
「鉄道捜査官」は「土曜ワイド劇場」で00年にスタート、第19作まで放送されている人気シリーズ。原作が西村京太郎であること、監督が村川透であることなど、「西村京太郎トラベルミステリー」と共通点は多い。それだけに打ち切りにならないかファンが心配するのも当然だろう。
「鉄道捜査官は年に1作のペースで放送されてきましたが、18年に第18作が放送された後、次の作品まで3年以上もの時間がかかりました。理由は沢口が『科捜研の女』で忙しく、時間が取れないからだと言われています。そうであれば、『科捜研の女』が終われば『鉄道捜査官』の新作が登場する可能性はある。このままフェードアウトすることなく、せめて最終回を放送してほしいものです」(前出・テレビ誌記者)
沢口靖子といえば、『科捜研の女』の「榊マリコ」の印象が強い。しかし、鉄道捜査官の「花村乃里子」も忘れないでほしい。それがファンの切なる願いだ。