歌手で女優の堀ちえみが、自身のYouTubeチャンネル〈堀ちえみの日常ch〉を6月7日に開設。アイドル時代にリリースしたシングルの数々を歌唱、元気な姿を披露している。直近の12月7日の回まで全部で77本を公開しているのだが、視聴回数は伸び悩んでおり、77本のうち1万回を超えたのは19本。その理由をネットウォッチャーが分析する。
「堀ちえみの最大のヒット曲は83年リリースの『さよならの物語』で売上枚数18.7万枚。中森明菜の『セカンド・ラブ』(82年)が76.6万枚、小泉今日子の『あなたに会えてよかった』(91年)が105.4万枚、早見優の『夏色のナンシー』(83年)が40万枚、松本伊代の『センチメンタル・ジャーニー』(81年)が34.4万枚。『花の82年組』他のメンバーの最大のヒット曲と比較して、堀の売上は高いほうではありません。堀はアイドル歌手というよりも、83年にTBS系で放送されたドラマ『スチュワーデス物語』で人気に火がついたのです」
登録者数を多く抱えるYouTuberがご法度としていることに、「コメントをオフにしない」というものがある。テレビと違って、YouTubeはユーザーとコミュニケーションが取れる双方向が魅力の1つ。しかし、堀のYouTubeはコメントがオフになっている。
「堀は19年に舌がんを患い、ブログに誹謗中傷が書き込まれる事態にも見舞われたことから、慎重になっているのかもしれません。しかし、真のファンにとってはせっかくの歌唱動画にコメントを残したくても残せないジレンマに陥っているはずです。もう一つ、歌唱の前後に感想など堀のひと言がないことや、歌詞のテロップが流れないといった編集の手法にも工夫が必要ではないでしょうか」(芸能ライター)
視聴者に対する愛情が薄いように見えてしまえば、YouTubeのファンは寄ってこない。とてもシビアなのだ。
(所ひで/YouTubeライター)