俳優の谷原章介による花束贈呈にまつわる発言が一部で物議を醸している。
12月12日、谷原がMCを務める情報番組「めざまし8」(フジテレビ系)では、カタールW杯で国民に感動をもたらしたサッカー日本代表・森保一監督がゲストに登場。初戦でドイツ、3戦目ではスペインを破る大金星を挙げたサムライブルーの健闘を振り返るとともに、スタジオでは指揮官を拍手で迎えた。
そして、谷原が森保監督に花束を贈呈し、「決勝トーナメント進出、おめでとうございます!」と祝福したのだが、その際に口にした「すいません。男からで申し訳ありませんが」との発言が“プチ炎上”する事態に。
「谷原からすると、花束を渡すのが“自分で申し訳ない”という自虐を含めた意味合いだったのでしょうが、視聴者を始め、一部ネットユーザーの間では『まるで花束を渡すのは本来は女性の役割って言ってるみたい』『男が花束を渡したらひと言、謝らないといけないの?』『キャスターがこういう発言。男だから、女だからで苦しんでる人は多いのに』などの苦言が。しかし、そこまで問題視するような言葉ではないとの見方も多く、『みんな何をそんなにイライラしてるの』『純粋に異性からもらったほうが嬉しいじゃん。その気遣いじゃないの?』『謙遜して、女性のほうが華があるって意味で言ってると思う』などと擁護する人も少なくありませんでした」(テレビ誌ライター)
谷原の言動が過剰なまでに注目されてしまう背景に、これまでの多くの“際どい発言”があるとする指摘も出ている。昨年6月、お笑いコンビ・よゐこの濱口優とタレント・南明奈夫妻の第一子が死産となったことを取り上げた際には、南が“自分に非がある”と思い悩むことがないよう、「ある意味、こういう言い方をしたら誤解を招くかもしれませんけど、これも一つの自然の流れかもしれませんので」とコメントし、波紋を呼んでいた。南の精神状態を心配し、配慮した上での表現だったのだろうが、選び抜いた言葉がまた別の問題をはらんでしまうという結果になってしまっていた。
今回の花束発言も、そんな谷原の思いやりのある人柄のほか、結果的に物議を醸してしまう迂闊な言葉選びが出てしまったケースだと言えるのではないだろうか。
(木村慎吾)