2ちゃんねる開設者・ひろゆき氏が「PCにあってiPadにないもの」を語り、多くの賛同を集めている。
かねてより児童養護施設に大量のパソコンを無償で配布してきたひろゆき氏は、今月にもクラウドファンディングを利用した「無償で配ろうプロジェクト」を実施。12月18日のツイートでは1100万円を超える支援金が集まっていることを伝えた上で、「増税で文句を言う人はたくさんいるけど、知らない子供のためにお金を使える人もたくさんいる」と綴った。
しかし、一部ユーザーから「今時PCなんて寄贈するのか? iPadにしとけよ」とのリプライを受けると、これを引用して「タブレットは誰かが作ったアプリを使う消費者にしかなれない」と返し、PCでなければならない理由を説明。続けて、「『プログラムを作れて、作曲が出来て、CGも描けるPCで生産者になる』という事の重要さが分からない人達は少数でも無くて、文科省ですらわかってないのがねぇ、、、」と、手に職をつけるためにも敢えてPCを寄贈しているようだ。
“児童施設に何を寄贈するべきか”とのテーマにおいて、過去には“お金を配る”派の実業家・前澤友作氏ともバトルを展開したことがあるひろゆき氏。その発言は物議を醸すことが多いものの、1年以上も前から児童施設へのPC寄贈を続けている点や、“なぜPCでなければならないのか”との理由についても一貫した主張があり、ネット上では「この企画は素晴らしい」「タブレットはPCの補助でしかない」「ひろゆきのことは基本的に好かんが、この論に関しては同意。確かにスマホやタブレットがPCに取って代わって、消費者(であるという自覚さえ持てない人たち)が増えたと思う」と評価する声が相次いでいる。
“タブレットはアプリを利用する消費者”のためのもので、“PCはそれらを生産する側”との持論は、元エンジニアとして2ちゃんねるを開設したひろゆき氏らしい見解だと言える。PCの無償寄贈にこだわり続ける背景には、子どもたちに優秀な生産者になってほしいという願いがあるのではないだろうか。
(木村慎吾)