ファンにとって最悪のシナリオとなってしまったSMAPの解散問題。最近では「40代はアイドルとして無理があったのだから、解散はかえってよかったのではないか」といった限界説も聞こえてくる。しかし、SMAPのファンたちはその論調に異を唱えているようだ。ファン歴20数年の40代女性が語る。
「40代のアイドルがダメなんて誰が決めたんですか。何年か前のコンサートで中居正広が『みなさん、一緒に齢をとっていきましょうね』と呼びかけてくれました。その言葉に勇気づけられたファンは多かったし、70歳や80歳になってもSMAPのコンサートへ行こうと決心しました。その夢が叶わなくなって残念です」
SMAPのファンの数はファンクラブ会員だけでおよそ100万人。これはとてつもない数だ。SMAPがデビューした頃から応援してきたファンの多くは40~60代で、近い年代だからこそ今後もファンを辞める人は少なかったのではないか。
「かっこいいオジサンになったアイドルのSMAPを見たかったし、一緒に齢を重ねたいと思っていました。何年か経っていろいろなことが解決したら、また5人で一緒に歌ってくれないかな。それが今の私の小さな願いです」(別の40代ファン)
40代アイドルに違和感を覚える人はいるかもしれない。しかし、SMAPが先駆的なミドル世代・シルバー世代のアイドルになりえたことを考えると、解散するのが重ね重ね残念だ。
(笠原和美)