寒い日が続くとエアコン暖房は欠かせませんが、その温度設定がきっかけで「ケンカになった!」ということはありませんか?
三菱電機の霧ヶ峰PR事務局が行った調査によると、「冬場、リビングのエアコン暖房を使用する際、親、小学生の子ども、どちらの快適さを基準に設定温度を決めているか」の問いに対して、「親」と回答した人が40.2%で最多だったそうです。
その理由を尋ねると、「大人と子どもで、快適だと感じる室温に違いはないと思うので」と回答した人が30.7%、「子どもにとって快適な室温が分からないので」が29.5%という結果でした。
しかし、親基準で暖房を設定している家庭の子どもからは、「温度が快適か聞いてほしい」「勝手に温度設定を変えないでほしい」「ちょうどいい温度にしてほしい」「言いたくても気持ちを伝えづらい」などの意見が挙がり、子どもたちは温度設定に不満を抱いている様子がうかがえました。
「そもそも、大人と子どもとでは体感温度が異なる」と、コドモノミカタ代表理事の井桁容子さんは話します。その理由としては、「日中、子どもは室内室外問わず活発に動くので、大人と比較して運動量が多くなります。そのため、同じ部屋で過ごしていて大人が寒いと感じていても、子どもは暑いと感じていることがあります」ということです。三菱電機が実施した試験でも、大人と子どもとでは快適と感じる室温に差があることが明らかになっています。
また、井桁さんは、「日中は暑いと感じる子どもがいる一方、朝方は寒いと感じる子どもが多くいらっしゃいます。寝つく際に子どもは汗をかきやすく、その状態で朝を迎えるため、汗が冷えて身体を冷やしてしまうことがあります。また、子どもは大人と比較して感覚が敏感なため、寒さにも敏感に反応します」と、子どもに対して朝晩は注意を配る必要があると話しています。
対策としては、「子どもは、自分の意見を大人に言えなかったり、自分自身と大人とで体感温度に差があることに気付いていないケースがあったりするため、大人が普段から子どもの様子をよく見て子どもとコミュニケーションを取り、柔軟に設定温度や服装等を変えることが重要」なんだそうですよ。
温度設定でケンカになる前にまずは大人が意識を改めることで、親子のコミュニケーションもよい方向に向かうのではないでしょうか。年末年始は同じ室内にいることが多いので、ぜひ参考にしてみてくださいね。