大晦日に放送された「第73回NHK紅白歌合戦」で「もっとも感動した1曲」としてネット民の心をつかんだ、純烈の4人とダチョウ倶楽部の肥後克広、寺門ジモン、そして有吉弘行の総勢7人による「白い雲のように」。同曲は純烈とダチョウ倶楽部がユニットとして歌っていた楽曲だが、もともとは有吉弘行がお笑いコンビ・猿岩石としてバラエティ番組「進め!電波少年」(日本テレビ系)で挑戦した企画「ユーラシア大陸横断ヒッチハイク」をきっかけに1996年12月にCDリリースされた曲だ。
秋元康氏のプロデュースにより、藤井フミヤ・藤井尚之兄弟提供というアイドルさながらの布陣でリリースされた同曲はミリオンセラーの売り上げとなり、翌1997年「第39回日本レコード大賞」では新人賞を受賞。当時はヒッチハイクを想起させる爽やかでありながら哀愁を感じさせる楽曲だったが、この日の7人による歌唱は、昨年5月に急逝した上島竜兵さんに向けての感謝の1曲のように聞こえたのだ。
特に有吉は、猿岩石時代には消え入るような声量で歌うことが多かったのに対し、この日遠くを見つめながら大きな声で朗々と歌唱。歌い終えてコメントを求められると「上島も喜んでおります」と会場の笑いを誘ったが、ネット上にはすでに目頭を熱くした視聴者が続出。有吉と上島さんとの関係性に思いを馳せる声が相次いだのだ。
「この日のパフォーマンスを最後に小田井涼平が純烈から卒業するという大イベントがあったにもかかわらず、7人で歌った『白い雲のように』の前に純烈の4人だけで歌った『プロポーズ』が、前座のように聞こえてしまったのが気の毒でなりません。しかし、純烈の4人とダチョウ倶楽部の2人プラス有吉が1列に並んだことで、ネット上には『純烈の4人と有吉を比べると、なんて純烈の4人はシュッとしてるんだろう』『有吉を単体で見てると何も感じないけど、純烈と並ぶと引き立て役! 純烈ファンになるベテラン女性の気持ちがすごくよくわかる! 純烈の4人めっちゃバランスよくてカッコイイ!』『純烈の4人が長身で顔小さくてイケメンなのが有吉と並んでよくわかった』といった見た目に対する称賛の声は少なくありませんでしたね」(女性誌記者)
純烈の4人もダチョウ倶楽部2人、そして有吉も、心に深く刻まれた紅白歌合戦だったことだろう。