俳優・野村周平にとって、同世代の同業者である菅田将暉には特別な感情があるという。1月9日放送「占いなんて信じないスペシャル」(テレビ東京系)で、かつての“ピリピリした”関係性を振り返った。
これまで様々な映画やドラマに出演し、2012年にはNHK大河ドラマ「平清盛」にも抜擢されている野村。一見、そのキャリアは順風満帆にも思えるが、占い師から「22~27歳の間に欠乏感。あいつには勝てない、みたいな」と指摘されると、「菅田将暉に対する気持ちとかってことですよね」と具体的な名前を挙げて反応した。
野村によれば、「最初からずっと一緒なんですよ。現場も一緒で、キャリアもほぼ同じ。出ている作品も一緒で。メラメラは、昔はしてました、若い頃は」とのことで、同期の菅田をライバル視していたという。
また、そうした意識は野村だけでなく、「お互いにしてました」とも語り、「“昔はちょっとピリピリしてたよね”みたいなのはありました」と菅田とのやり取りも紹介。時間を経て、徐々に「いい関係」となり、野村は現在の菅田を「尊敬してます」と話した。
「2人はともに関西出身で、2009年頃より芸能活動を開始。2010年のTBS系ドラマ『ハンマーセッション!』で初共演を果たすなど、多くの作品でタッグを組んでいますが、ネット上では『正直、器が違う』『野村周平では勝てないよ』『ライバル心ではなく、嫉妬では?』との声が書き込まれていました」(芸能ライター)
では、当の菅田はどのように感じているのか。21年8月に放送された「中居正広のニュースな会」(テレビ朝日系)に出演した際に、こんな興味深い言葉を残している。菅田はこれまでのキャリアで影響を受けた役者の名前を聞かれ、「学生の時は小栗旬さんとか山田孝之さんとか、その世代をドラマとか映画をずっと見ていて、この世界に入って、『共喰い』で田中好子さんとか光石研さんとかはやっぱり肌感として、迫力が凄かった」と回答。
続けて、「結局、いちばん刺激になっているのは同世代ですかね」とし、「仲野太賀とか、染谷将太とか、ちょっと上の池松壮亮さんとか三浦春馬くんとか、柳楽優弥くんとか」と同期に近い俳優の名前を列挙。「やっぱりいちばん刺激になる。同じ時間しか生きてないのに、なんでこんなに違うんだって。物差しとしてわかりやすかったんだと思う」と語り、同じ芸歴の役者を意識してしまうという。
“同年代のライバル”を含め、総勢9人の俳優を挙げた菅田だったが、野村の名前はそこに含まれていなかった。やはり、菅田と野村のお互いへの感情には少々差があるのかもしれない。
(木村慎吾)