あなたは、「一緒にいる人の気分に影響を受けやすい」「ちょっとした出来事が気になって落ち込みやすい」「周囲の音やニオイ、光などに強く反応する」と感じたことはありませんか? そんなあなたは、もしかしたら“繊細過ぎる人(HSP)”かもしれません。
HSP とは、Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)の略で、人一倍繊細な気質を持って生まれた人という意味です。世界の人口の15~20%に該当し、5人に1人がHSPといわれているそうです。
「繊細過ぎる自分の取扱説明書」(SBクリエイティブ刊)の著者である中島輝さんは、自己肯定感の第一人者として知られ、自身もHSPを自覚しているそうです。小学4年から躁鬱症やパニック障害、統合失調症などに苦しみ、困難な精神状態の中、独学で心理学やセラピーを学んで自ら実践し、35歳で克服したという経験を持ちます。そして、この著書で繊細過ぎる人がよく抱える悩みをいくつか取り上げています。
その中のひとつに「相手の顔色を伺ってしまい、言いたいことが言えない」ということがあり、これは繊細過ぎる故に深読みし過ぎて相手に遠慮してしまっている可能性があるというのです。例えば、相手がイライラしていると「私のせいかな?」と思ってしまうのです。でも、それは思い込みである可能性もあるのだとか。
そんなときの対策として、「リフレーミング」が紹介されています。例えば、相手の表情から「イライラしていそう」と思った後に、「でも、本当にそうなのかな?」といったん自分の中で疑います。このように、察した相手の気持ちが本当に合っているのか別の角度から検証するとよいそうです。
また、繊細過ぎる人は、怒りの感情が湧いたときに、我慢してしまいがち。でも、溜め込んだ怒りは必ずどこかで爆発してしまうため、何もいいことはありません。対策としては、怒りの感情を書き出し、丸めてポイと捨ててしまうこと。この“嫌なことリリース”をすることで、怒りの感情はどこかに行ってしまうのだそう。
さらに、エクササイズや筋トレなどで身体を動かすのもいいのだとか。身体を動かすと脳内ではアドレナリンやドーパミンが分泌され、気持ちが前向きになって怒りの感情を発散することにもつながるからのようです。
いかがでしたか? もし、自分が繊細過ぎると感じているのなら、一度トライしてみましょう。きっと新しい未来が開けるはずですよ。