木村拓哉と綾瀬はるかの主演映画「レジェンド&バタフライ」が好評だ。織田信長(木村)と正室の濃姫(綾瀬)が歩む激動の人生を、総製作費20億円の壮大なスケールで描いた本作。東映70周年記念とあって、日本映画史上最高峰のキャスト・スタッフが集結しているという。
木村は同作の撮影現場でも役者として陣頭指揮を執り、場の雰囲気を一つにしていたという。一方では、信長に入り込んだ時の殺気やオーラは、どんな一流俳優でも触れられない独特なものだったようだ。負けず嫌いの木村は、どんな現場でも全力投球。ゆえに、その“全力魂”で、過去にはバラエティ番組で様々なミラクルを起こしている。
千原ジュニアが方々で語ったことで、より広まったのは、「笑っていいとも!」(フジテレビ系)の生放送。賞金がかかったテーブルクロス引きの挑戦で、生放送の終了20秒前でも微動だにしなかった。スタッフが焦って「早く引いて」という合図を送っても、まったく動かず。3秒まで来たところでテーブルクロスを引くと、大成功。まさに有終の美で、番組を見事に締めたのだ。
木村の伝説について、アイドル誌ライターは言う。
「木村は、この種の奇跡がとても多いです。12年に放映された新番組宣伝を兼ねた『ガチでいいのに!?~ドラマチックリビングルーム』(フジテレビ系)では、アーチェリー対決が行われました。その際、キムタクは1発目で矢が的に当たったように見えたのに、矢は刺さらずに弾き返されてしまったんです。リプレイで確認すると、的の中心に埋め込まれた直径わずか1cmほどのカメラに当たっていたのです。これには、司会の中居正広も、『木村の腕はすごいんだね』と感心していました」
昨年11月には“レジェバタ”のPRを兼ねて、信長に扮して「ぎふ信長まつり」に参加。祭りには2日間で岐阜市の人口を上回る史上最多の62万人(市発表)が詰めかけ、39億円もの経済効果を生んだといわれている。
その武将の格好で出演した21年9月に放映された「ニンゲン観察バラエティ モニタリング」(TBS系)でも、カリスマ性を発揮している。人生初の流鏑馬で、狩装束の姿で馬上から四角い的に矢を命中させる挑戦。乗馬自体がおよそ4年ぶりで、ロケ当日は雨で馬場がぬかるんでいた。バランスが取りづらいバッドコンディションだったが、3射目で射抜いてみせたのだ。
「スタジオでモニタリングしていた芸能人たちは、装束姿と乗馬、ラストの3射目で決めた格好よさもあいまって、大興奮してウットリ。SNSでも称賛の声が相次ぎ、衰えることないスターぶりを見せつけました」(前出・アイドル誌ライター)
昨年50歳の大台に乗った木村。スーパースター伝説は今後もアップデートされるだろう。
(北村ともこ)