子どもの頃に周囲から愛されて育った人は、大人になったら恋愛上手になる!?
答えはイエスです。人間って、してもらったことは誰かにもしたくなる。逆に、愛情を注いでもらった体験が少ない人ほど、恋愛が上手ではありません。
恋愛上手ではないという事実は、恋愛のさまざまなシーンで出てきます。例えば、相手が「愛してる」と言ってくれてもなかなか信じられない。「私を本当に愛しているの?」と疑ってばかりになってしまいます。
また、心の中では本当にうれしく思っていることでも、それを言葉にして「ありがとう」と伝えられない。「私の言葉は相手にどう伝わるのだろう?」と心配してばかりで、なかなか思いを表現できないのです。
そして、不貞や略奪愛ばかりしてしまう人は、子どもの頃に愛情を与えてもらえなかったケースが多いんです。心から愛されたら、心は満たされる。その経験がないので未経験のことは分からず、無意識のうちに“何かが欠けた人間関係”を追い求めてしまうのです。
なので、もし彼との恋がうまくいかないときには、「彼や自分の子ども時代はどうだったのかな」と思いを馳せてみるといいですよ。どんな過去を過ごしたのかをベースにすることは、今のふたりの心理状態を客観的に把握できますし、ふたりがどうすればいいのかを考える手助けになります。
恋愛は迷ったり悩んだりすることが多いけど、「この関係を続けていきたい」と願っているふたりなら、なんとかいい関係にしていけるはず。過去のお互いの辛かったことを受け止めることで、言葉のかけ方ひとつにも変化がでてくるのかもしれません。一つひとつ、一歩ずつ。恋から愛へと、優しい気持ちで育んでみてくださいね。
安藤房子(あんどうふさこ) 作家・恋愛心理研究所所長。離婚を機に日本初の恋愛カウンセラーとして独立。メールカウンセラーの草分け。心と身体両面からのアプローチで婚活・恋活女子を応援。著書は韓国・中国でも翻訳出版。心理テスト作成やメディアでMCとしても活躍中。