ある会社員の女性は、中途採用で入社してきた新人の年上男性を指導する立場になりました。でも、彼はケアレスミスが非常に多く指導するのが大変で、常に注視しなければならなくなったそうです。細かなメモの取り方から付箋の貼り方、トイレにこもる時間まで指導していたところ、その男性は突然「パワハラ!」と言い出したのです。
このような場合、あなたはどう対処しますか? 普通なら慌ててしまいますよね。でも、「自己判断しない」ことが、自分に不利にならないためには大切なんです。先手を打って自ら会社に事情を説明し、会社を味方につけましょう。一般的に、パワハラの判断基準は次のようなものになります。いざというときのために、ぜひチェックしておいてくださいね。
■指導目的は正当だったか?
部下を育てるという正当な目的だったのか、それとも私的な妬みや恨み、個人的に気に食わなかったから厳しい発言となったのかが問われます。
■指導内容は合理的だったか?
具体的な指導の内容が、本当に部下の業務を改善に向かわせる生産的なものだったか、その論理性が問われます。
■人格を攻撃、否定していなかったか?
「クズ!」「お前は社会のゴミだ。死んでしまえ!」などと、人格を攻撃、否定するものであればパワハラになります。