彼氏や夫と話していると、「すぐに喧嘩をしてしまう……」という人はいませんか? もしかしたら、それは話し方を少し変えるだけで解決できるかもしれません。そこで、“喧嘩になりにくい”相手に要望や気持ちを伝える方法を紹介していきましょう。
■心理学のアイメッセージとは?
臨床心理士のトーマス・ゴードンが提唱した手法に、“アイ(I)メッセージ”というものがあります。これは、何かを伝えたいときに主語を「私(I)」にすると、自分の主張を柔らかく伝えられるというテクニックです。ちなみに、「あなた」を主語にする方法はユー(You)メッセージといいます。
■アイメッセージの具体例
彼氏からのLINEの返信が遅くてイライラしているとします。このとき、あなたを主語にして「(あなたは)いつもなんでLINEを早く返してくれないの?」と言うと、相手を批判しているような印象を与えますよね。
そこで、私を主語にして「(私は)もう少しLINEを早く返信してくれるとうれしいな」「(私は)LINEの返信が遅いと心配になっちゃうの」とすると、柔らかい表現になるのが分かると思います。
このように、自分の気持ちの伝え方を変えるだけで、相手との喧嘩を減らすことができるのです。
■アイメッセージは仕事関係でも有効!?
アイメッセージは、仕事の場面でも効果を発揮します。これを意識して使えば、“上から目線”と言われる心配はないでしょう。ただし、人に指示を出す場合には、少し遠回しな言い方になって意図が伝わりにくくなるので注意が必要です。
アイメッセージとユーメッセージは、簡単に使えるコミュニケーションの技です。ぜひ身につけてくださいね!
大山奏(おおやまかなで) 大学で心理学を専攻し心理カウンセリングを学ぶ。心理学を恋愛やライフスタイルに応用して楽しむ方法をいつも考えている。アロマテラピスト、カラーセラピスト、整体師でもある。多くの媒体で恋愛コラム、ハウツーを執筆中。