お笑いタレントの陣内智則が2月19日放送のTBSラジオ「爆笑問題の日曜サンデー」にゲスト出演し、番組収録中に共演者からマジギレされた過去を明かした。
陣内が振り返ったのは日本テレビで放送された番組対抗のクイズ特番でのこと。その際、ボクシング元世界王者・ガッツ石松と隣り合わせで立つ場面があり、一悶着あったという。
陣内は「僕が悪いんですけど、東京に出てきて、初めての大きな番組で何か爪痕を残そうとして。トミーズ雅さんがそのコーナーの説明をしてるのに、ガッツさんがずっと僕に喋りかけてくるっていうくだりがあって。で、ええタイミングで『さっきからやかましいな!』って(頭を)叩いたら、いきなり幻の右ストレート。本気ですよ」とプロのガチパンチを食らったと説明。「エルボーされて、膝も食らって、ボッコボコにされたんですよ」とガッツを本気で怒らせてしまったようだ。
その特番は100人ものタレントが一堂に会しており、皆がガッツのマジギレに戦慄。一気にその場が静まり、ガッツがスタジオから出ていってしまうと、その場にいた出川哲朗から「君、バカだねぇ~」と声をかけられたという。
「大御所タレントへの“どつき”ツッコミといえば、ダウンタウン・浜田雅功が大きな武器にしており、その対象はガッツ以上の芸能界キャリアを誇る和田アキ子、堺正章、故・志村けんさんなど様々。しかし、陣内のように収録中にボコボコにされるケースはなく、むしろベテラン勢からは実際には礼儀正しいことを褒められることが多いです。浜田は事前に楽屋を訪れ『失礼なこともあるかと思いますが、本日はよろしくお願いします』と挨拶し、収録前に大物と世間話で交流を図ると明かしたことがあり、そのあたりが陣内との違いでしょう。また、ガッツには和田ら3人ほどのバラエティ耐性があるわけではなく、格闘家として、頭を叩かれることに対する拒否反応も大きいはず。出川の『バカだねぇ~』という言葉にはそうした意味合いも含まれていたのかもしれません」(テレビ誌ライター)
かつて浜田は大御所への“どつき芸”について聞かれ、「普段からちゃんと関係性を作ってますから」と述べつつ、どつく相手に関しては「うまいこと地雷を避けてますしね(笑)」とも語っていた。
ガッツ石松は、容易に頭を叩いてはいけない“地雷”の中の1人だったのかもしれない。
(木村慎吾)