社内恋愛からゴールインというケースはよく聞く話だが、「別れたときに気まずいから」と、職場恋愛を避ける人も少なくない。
とはいえ、社会人になると多くの人が「職場以外に出会いの場がない」と感じるのも事実。いったいどれくらいの人が、職場恋愛を経験しているのだろうか。
7月31日に日本法規情報が公表した「職場恋愛」に対するアンケート調査(男性326人、女性323人:計649人)の結果によれば、職場恋愛を経験したことのある人は全体の42%。
その中で、相手に好意を持つキッカケとしては、以下のような項目があげられていた。
・挨拶するうちに仲良くなった‥‥17%
・もともと好みのタイプだった‥‥13%
・仕事する姿が誠実だった‥‥13%
・仕事上でフォローしてくれた‥‥12%
・積極的にアプローチされた‥‥10%
職場恋愛に至るまでの行程は、ごくごくありふれたもの。しかし、職場恋愛の相手について聞くと、なんと10%の人が「不倫」と回答しているのだ。
仕事でフォローしてくれた上司にウッカリ恋心を抱いてしまったのかもしれないが、その場合、どのような顛末が待ち受けているのだろうか。
実際に「職場不倫」を経験した女性たちに話を聞いてみたところ、こんなエピソードが出てきた。
「上司と特別な関係になったとき、最初は会社に行くのが楽しかったんです。でも、妻子持ちの彼とはいつか別れなくてはいけない。それがわかっているから、だんだん会うのが辛くなって、次第に会社に行くこと自体がイヤになってきました。結果、別れを決意して、転職しました」(35歳・出版)
「女性って、人に恋愛の話をしたいものですよね。でも職場恋愛で、かつ不倫となると、仲のいい同僚たちには絶対に話せない。秘めた恋を楽しめるうちはいいけれど、だんだん話せないことがストレスになってくるんです。だから、独身の同僚に乗り換えちゃいました」(31歳・食品メーカー)
冒頭のアンケート調査のまとめによれば、「仮に不倫をして倫理上の問題があっても、それを理由に解雇はできませんし、『職場恋愛が原因の異動』も労働問題にあたる可能性があります」とのことだが‥‥。実際はそれ以上に「恋愛自体が辛くなる」「話せないのが辛くなる」という問題に苦しむ女性が多いようだ。