俳優の武田鉄矢が、3月26日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)に出演。芸能人ら著名人への常習的脅迫や、名誉棄損で国際指名手配され、旅券返納命令も出されている元参議院議員のガーシーこと東谷義和容疑者を擁護するかのような姿勢を見せたことで、ネット上では呆れ声が広がっている。
番組ではガーシー容疑者の騒動が取り上げられ、コメントを求められた武田は、「さっぱりわからないんですよ。この人が、何で国会議員になって、国会に来ないのかもわかんないし、何でドバイにいるのかもわかんないし。罪っていうけど、罪もわかんないでしょ?人の悪口言ったってやつでしょ?我々は、陰でいくらでも(悪口を)言ってますから」など「わからない」を連発したのだ。
これにロンドンブーツ1号2号の田村淳が武田の発言について「(悪口は)公に言ってなければ問題ないですから」とやんわりクギを刺し、あくまでネット上で言ったことが問題だと指摘。が、武田は「公に言わない、言った、それだけの差で国際指名手配?パスポートを取り上げられるんですか?どう考えたって、法のはかりがあったら合わないんですよ!」と納得がいかない様子だった。
ネット上の視聴者からは武田のこの発言について批判が殺到。例えば、「年輩者によくあるケースですね。時代の変化が理解できない人たちです」「陰で悪口を言うのと、ネットという凶器を使っての脅迫、拡散リンチを一緒に語ることはできません。ネットの誹謗中傷で自死者が多発していることもわからないんですかね」といった具合だ。
一方、武田と同様、ガーシー容疑者をかばうような発言をしたのがYouTuberでお笑い芸人の宮迫博之。自身の公式YouTubeチャンネルで3月24日に配信した「宮迫博之のサコるニュース」の中で、ガーシー容疑者の親族宅が家宅捜索されたというニュースに対して、こう持論を展開した。
「家に家宅捜索する理由って何なんだろう?」「わざわざ(ガーシー容疑者の)お母さんの所に家宅捜索という、踏み込むという。だって一般の市民の方ですから、そんなことされたこともないし…それってすごく精神的にしんどいことでしょう」
捜査の在り方に疑問を呈していたのだが、武田、宮迫の意見について、芸能記者はこう話す。
「武田に関しては、逆張り風に言っているだけに見え、ガーシー問題のニュースを普通に“予習”して番組に臨む姿勢が欠けている印象です。宮迫の意見にしても、犯罪容疑者が逃亡すれば自宅、実家、関係者宅を家宅捜索するのは警察捜査としては当然のこと。今回はガーシー容疑者が配信で得た資金の流れの物的証拠や『BTSに会わせる詐欺』で海外逃亡に至った経緯、逃亡を誰が手助けをしたのかなども捜査したはずです。実際に家宅捜索でガーシー容疑者の動画収益は日本のネット銀行を介して妹名義の口座に入っていたと報じられている。妹と母親は隣同士で住んでいますから、母親についても調べるのは当然でしょう」
武田も宮迫もコメンテーターを務めるのであれば、コメントする事象について、最低限の最新情報は仕入れておくべきではないか。
(柏原廉)