「産後の“ぽっこりお腹”を改善するためにはとにかく食事を制限しないと!」と思っていませんか? 実は産後の下腹ぽっこりの原因って、体脂肪の量とは限らないんです。詳しくみていきましょう。
■産後は骨盤周りの組織が緩みっぱなしに!?
出産時は産道を確保するために骨盤周りの組織が緩み、何もしなくても出産後には自然と元通りに締まっていく……というわけではありません。実は、骨盤矯正や体幹筋トレなどで引き締めない限り、緩みっぱなしということもあるのです。そうなると、緩んでできた隙間に内臓が入り込むように下がってきて、体脂肪が少なくても下腹だけぽっこり出てしまう状態になってしまいます。
それなのに食事制限ばかりに注力していては、体脂肪は減らせてもシルエットに変化を起こせないという悪循環が起こります。子育ての体力を維持するためにもバランスのよい栄養摂取は重要ですから、食事量を制限し過ぎずに骨盤周りの緩み改善に意識を向けましょう。
■産後は腹筋が減少している状態!?
出産前は、激しい運動を控えたり無理にお腹に力を入れないように安静に過ごしたりするため、お腹周りの筋力も減退しがちです。そのため、骨盤周りの組織の緩み改善に加えて、筋力アップにも力を注ぎたいものです。内臓を支えて持ち上げるためにも筋力は不可欠なため、子育てに慣れて体の負担が少なくなってきたら、お腹周りのインナーマッスルを鍛えるトレーニングに取り組むとよいでしょう。
産後の“ぽっこりお腹”改善に向けて最初に取り組むべきは、過度な食事制限で体を削ることではなく、下腹をスッキリさせるための土台を整えること。骨盤周りの組織を戻していく矯正やストレッチに腹筋を取り戻す筋トレを加えて、食べてもぽっこり出ないメリハリボディを目指しましょう。
(Nao Kiyota)