最近は悪役や黒幕キャラとして活躍している俳優の岸部一徳。3月27日に最終回を迎えた草なぎ剛主演ドラマ「罠の戦争」(フジテレビ系)でも、政界を裏から牛耳る鶴巻幹事長を好演したばかりだ。
特に最終回前の第10話では、やっとつかんだスキャンダルで鶴巻(岸部)を追い込もうとした鷲津(草なぎ)をギリギリのところでスルリとかわした後に「この国の人間は気分でしか政治を考えない。不満が溜まりすぎてガス抜きが必要になったら総理を代えてやる。それで意見が通ったと満足するわけだ、あの連中は」という風刺の効いたセリフを淡々と披露。多くのドラマファンから「一徳が演じる鶴巻幹事長だからこその見事な説得力」などと称賛された。
そんな一徳に、ある期待で胸を膨らませている人々が少なくないようだ。
「それは3月26日放送の『ボクらの時代』(フジテレビ系)で持ち上がった、10年後に堺正章主演ドラマ『西遊記』をやろうという話です。この日の出演者は堺、西田敏行、一徳の3人。堺がサルの孫悟空、西田がブタの猪八戒、一徳の実弟である故・岸部四郎(当時は岸部シロー)さんがカッパの沙悟浄を演じ、1978年にスタートした『西遊記』(日本テレビ系)シリーズは平均視聴率およそ19.5%、最高視聴率は最終回の27.4%という数字を叩き出し、再放送も何度もされた大人気ドラマです。『ボクらの時代』では西田が『10年後にどうですか、西遊記』と口火を切ると、堺も笑いながら『やってみたいですね』と応戦。『ぜひ実現してくださいよ』と他人事のように発言した一徳に対し、2人は『あなたも出るんですよ』と言い、堺が一徳に『沙悟浄の格好はできますね?』と確認すると、一徳は『もうちょっと先ですからね』とポツリ。西田から『自然の皿ができてますからね』と頭髪のことを指摘されると、一徳は『もう自然にそこ(沙悟浄)に進んでますから大丈夫です』と明言。ネット上には10年後の『西遊記』に期待する声が続出しているんです」(テレビ誌ライター)
10年後に一徳と堺は86歳、西田は85歳。天然の皿を頭に載せたカッパの沙悟浄を演じる一徳をぜひとも見たいものだ。