食品や日用品、電気代などの物価上昇によって家計の厳しい状況が続いていますが、多くの人は「健康に投資するお金は惜しみたくない」と考えているようです。
それを裏付けるのが、第一三共ヘルスケアが実施、働く人を対象とした『健康とセルフケアの実態調査2023』の結果です。これによると、全体の約9割(94.6%)が1年前と比べて物価上昇を「感じる」(感じる+やや感じる)と回答する中、健康維持・増進のための「セルフケア」は63.3%が維持するという結果だったそうです。自分で健康を守るセルフケアの支出は1ヵ月当たり5,096円で、前年比114%。家計が厳しいご時世であっても、健康は何にも変えられないのかもしれませんね。
コメントを寄せていた第一三共ヘルスケア産業医の鄭理香(チョン・リヒャン)さんは、「市販薬をうまく使うことで日常生活がよりスムーズになる」と話しています。
「例えば花粉症だと、処方薬と同等の薬効を持っていたり複数の薬効が組み合わさったりと、近年、進化の著しい目薬やアレルギー薬は有効な選択肢になりえます。もちろん、今まで経験したことのない症状では医師の診察を受けることをお勧めしますが、そうではない場合、市販薬をうまく使って対処するとよいでしょう」
■2023年4月初旬現在の売れている市販薬とは?
マツモトキヨシやAmazonの医薬品・指定医薬部外品売上ランキングでは、次の商品が上位になっていました。まずは、季節柄、花粉症対策と思われる「アレジオン20 12錠」や「ノスポール鼻炎錠FX 30錠」といった鼻炎薬が人気に。また、「ビオスリーHi錠 270錠」や「新ビオフェルミンS錠 550錠」などの整腸剤も人気があるようです。そして、「ロートCキューブ アイスクール」といった目薬は花粉症ニーズの他、パソコンやスマートフォンによる目の疲れにも使用されているのかもしれません。
自分の健康は自分で守る時代。市販薬を上手に選んで、毎日を健やかに過ごしたいものですね。