女優の天海祐希が主演を務める月10ドラマ「合理的にあり得ない~探偵・上出流涼子の解明~」(フジテレビ系)が4月17日にスタート。世帯平均視聴率9.3%の好発進を見せるも、思いもよらない角度からこの作品の“ある要素”を疑問視する声が上がっている。
今作は、作家・柚木裕子氏の同名原作ミステリーをドラマ化。頭脳明晰で変装の達人の女探偵・上出流涼子(かみづるりょうこ)=天海=がIQ140の貴山伸彦(松下洸平)とタッグを組み、ありえない敵をありえない手段で葬り去る痛快エンターテインメントだ。第1話では、弁護士資格を剥奪され、貴山とともに「探偵事務所 上出流エージェンシー」を立ち上げた涼子のもとに、不動産ブローカーの神崎恭一郎(高嶋政伸)から2000万円を取り返してほしいという女性依頼者がやって来る。
「キャディや中国人整体師、ヨガインストラクターなどに変装しながら神崎の身辺調査を進める上出流と、様々な職業の人物に変装して調査する貴山。時には涼子が貴山を遠隔操作。貴山が涼子にカンペで指示を与えるなど、抜群のコンビネーションを見せる2人のバディぶりに、ネット上には『最強のバディ』『舞台を見ているよう』など称賛のコメントが書き込まれています」(芸能ライター)
それでも、疑問視された要素とは何か。それは何と、「合理的にあり得ない」というタイトル自体。ネット民からは「このタイトルの日本語が何を言いたいのかがよくわからない」「合理的にありえないは、日本語的にありえない」「合理的の使い方、これであってる?」といった声があがっているのだ。
「『筋道が立つように考えるさま』を意味する『論理的』、あるいは『自然科学の方法に合っているさま』を意味する『科学的』であれば、『あり得ない』につながりやすい言葉ですが、合理的はどちらかというと、『すでに筋道が立っている』さまを表すので、『あり得ない』がつながりにくい印象を与えてしまうのかもしれませんが、『合理的に考えてあり得ない』、もしくは、『合理的になるように考えればあり得ない』といった意味と同義でしょう。それにしても、まさかタイトルにこんなツッコミが入るとは、スタッフも原作者の柚木氏にとっても想定外のことかもしれませんが、逆に言えば、それだけもともと“引っ掛かり”のある魅力的なタイトルと言えます。昨年10月期の長澤まさみ主演『エルピス』、今年1月期の草なぎ剛主演『罠の戦争』と話題を集め、業界視聴率の高い“月10”ドラマらしい現象ですよ」(女性誌記者)
2人のバディが好評なだけに、このまま高視聴率をキープしたいところだ。
(窪田史朗)