ちょっと、何か映っていたんだけど! そう驚く声も聞こえていたようだ。
再放送中のNHK連続テレビ小説「あまちゃん」では、4月20日放送の第16回にて、春子(小泉今日子)がミス北鉄コンテストに無理やりエントリーさせられることに。その場面にてアクシデントが発生していたという。
北三陸駅に併設された喫茶「リアス」では、駅長の大吉(杉本哲太)らがミス北鉄の話題で大盛り上がり。年齢を尋ねられた春子が42歳と答えるも、「四捨五入すれば40には見えっぺ」とのことで、40歳が年齢制限のミス北鉄にて勝手にエントリーされようとしていた。
副駅長の吉田(荒川良々)も「全然問題ありませんね」と同調し、春子が「何ぃ!?」といぶかるなか、突如それが現れたというのである。
「この場面で窓の外に突然、左上を指さしているように見える腕が一本ニョキッと現れたのです。すぐにカメラが切り替わったため、腕が見えていたのは0.5秒ほどにすぎず、次に窓が映った場面ではすでに消え失せていました」(テレビ誌ライター)
腕の存在に気づいた視聴者は、誰かが店に入ってくるのかと思ったものの、そういった場面はなし。誰かスタッフの腕がアクシデントで映り込んだのか、それともクドカン(宮藤官九郎)作品らしい何かしらの伏線なのか。第16回のなかではその答えは分からなかったのである。
仮にアクシデントだとして、天下のNHKがそんな大ミスを放置するものだろうか。だが同様のアクシデントは昨年の3月にも発生。それも大河ドラマの作中だったというのだから驚きだ。
「2022年3月13日に放送された『鎌倉殿の13人』第10話では、上総広常(佐藤浩市)や北条義時(小栗旬)らの軍勢が、佐竹氏の金砂城に攻め込む戦闘シーンが描かれました。先陣を切った義時が走っていく姿をカメラが流し撮りするなか、背景に一瞬だけ、カメラを構えたスタッフがもろに映り込んでいたのです。ほんの一瞬だったので気づかない視聴者が多かったものの、スロー再生すれば現代風の服装をした人物が映り込んでいるのをバッチリ確認できました」(前出・テレビ誌ライター)
その映り込みを巡って大河ドラマの公式ツイッターでは5日後の3月18日に「スタッフの映り込みがありました。申し訳ありません」と謝罪文を掲載。ネット記事で映り込みが大きく報じられたこともあり、NHKとしては異例の対応をした形だ。
果たして「あまちゃん」では、腕の件をスルーするのか。そもそも時代劇に現代人が映り込んでしまった「鎌倉殿の13人」とは異なり、スナックの窓から誰かの腕が見えること自体は現実でも普通に起こりえること。これも演出のひとつだと楽しむのが、あまちゃんファンの流儀なのかもしれない。