俳優の新田真剣佑が主演を務めた日米合作映画「聖闘士星矢 The Beginning」のジャパンプレミアが4月18日、東京ドームシティホールで開催。新田も母国に凱旋し、作品の出来に胸を張った。
4月28日に公開される同作品は、漫画家・車田正美氏が1985年から連載を開始。単行本はシリーズ累計5000万部を突破している大ヒット作「聖闘士星矢」をハリウッドで実写化したものだ。新田はメインキャスト唯一の日本人で、主人公・星矢役を演じている。
役はオーディションで選ばれたといい、新田は21年にハンガリーとクロアチアで行われた撮影にも参加。新田は、撮影時はプレッシャーを感じたとしながらも、「いろんな現場で学んだことを全て出し切って、良い芝居ができたらと思いながら挑戦しました」と振り返った。
タイトルに「The Beginning」が付いているのは、シリーズ化の構想も練られているためだといい、トメック・バギンスキー監督は「この冒険が続けば。ぜひまた真剣佑さんと組みたい」とやる気十分。新田も「本当に光栄です。この作品は日本の映画界にとっても大きな第一歩になる」と自信を見せた。
しかし、ネットでは「聖闘士星矢世代やないから知らんけど、実写で見たい人いるのかな?」「実写版ドラゴンボール、実写版北斗の拳くらいコケると思う」「爆死しなければいいが」など不安の声が続出している。
「ハリウッド制作で、日本の漫画が原作の映画は、その多くが“爆死”するのが常です。代表的なのが95年公開の映画『北斗の拳 -Fist Of The North star -』と09年公開の映画『DRAGONBALL EVOLUTION』でしょう。『北斗の拳』は同名漫画を原作とし、日本からも女優の鷲尾いさ子がヒロイン役で出演しましたが、設定改変も多く、アクションも地味。映画を観た漫画ファンは悲しみを背負わされたとか。『DRAGONBALL』も漫画の『ドラゴンボール』が原作ですが、こちらも数々の設定改変に加えて、ありきたりなストーリー展開でファンから酷評されました。のちに原作者の鳥山明氏も『ダメだろうなと予想していたら本当にダメだった』と切り捨てていたほどです。今回も設定やストーリーの改変があるようですし、原作の肝とも言える聖衣のデザインも予告編を見る限り大幅に変わっています。そこにファンが納得できるかがヒットの分かれ目と言えそうですが、何だか、悪い予感しかしませんね…」(映画ライター)
さらに、映画がコケた場合、新田の今後のキャリアを心配する芸能記者も。
「新田は21年に同作をはじめ、海外作品の撮影を優先させるために所属事務所を退社。以降は国内での俳優活動を休止しています。同作が“大爆死”するような事態になれば、何のために退路を断ったのかわからなくなる。そうなれば、日本だけでなく海外の仕事にも影響するかもしれません」(芸能記者)
「The Biginning」どころか「The Ending」とならなければ良いが……。
(柏原廉)