男性でも女性でも、「あなたのため……」というのが口癖な人がいます。そういう人の意見を「余計なお世話!」と感じたことがある人も多いでしょう。そもそもこの言葉って、どのような心理から発せられているのでしょうか。
■「あなたのため」は「自分のため」
付き合う前も付き合った後も、「俺はお前のためを思って言ってるんだ」という男性っていますよね。実はこれ、相手を思っているというのは“ほぼ嘘”なんです。
「あなたのため」という言葉は、自分の経験を語りたい、自分の話をしたいという欲求から生まれています。そのため、実際には自分が気持ちいいから話をしているだけです。
■認めて欲しがっているのかも?
あなたのためと言いながら発せられる言葉って、実際にはあまり役に立たないことが多いです。それは、相手が本当にあなたに寄り添って考えていないから。この言葉を言うのは、自分の考えを認めて欲しいという自己承認欲求が強いせいだとも考えられます。その場合は「ありがとう。すごく役に立ったよ」と、とりあえず相手の言葉を受け取って受け流すのがいいでしょう。
■モラハラする可能性も!?
また、相手を自分の価値観に染めたいという気持ちから出てくることもあります。こういう人は、自分が絶対的に正しいという考えがあるため、モラルハラスメントをしてくる可能性も。とくに、お前のためと言いつつあなたの行動を制限するような人とは、すぐに別れた方がよいでしょう。
人の発言は“言葉の通りでない”ことが多々あります。言葉の裏側に隠れた本心を見抜ければ、相手をよりよく理解できますよ。ぜひ参考にしてくださいね。
大山奏(おおやまかなで) 大学で心理学を専攻し心理カウンセリングを学ぶ。心理学を恋愛やライフスタイルに応用して楽しむ方法をいつも考えている。アロマテラピスト、カラーセラピスト、整体師でもある。多くの媒体で恋愛コラム、ハウツーを執筆中。