4月22日に前編が放送され、後編が29日放送の「犬神家の一族」(NHK BSプレミアムおよびNHK BS4K)でヒロイン・野々宮珠世を演じる古川琴音に首をひねる人が続出しているようだ。
今作はNHKが制作を手掛ける「金田一耕助」シリーズの第4弾。大河ドラマ「鎌倉殿の13人」でのチーフ演出を務めた吉田照幸氏、ドラマ「岸辺露伴は動かない」(NHK)シリーズの脚本を務めた小林靖子氏というドラマ好きにはたまらない2人がタッグを組み、ドラマ公式ホームぺージには「これまでの『犬神家の一族』をくつがえす衝撃のラスト!」とあるため、放送前から期待値は爆上がり。
そんな状況で前編の放送が始まったのだが、原作小説では繰り返し「美しい」と表現されている珠世を演じる古川が登場したとたん、ネット上には「これ誰?」「この人が珠世ってことだよね?」「イメージがまったく違うから辛い」といった戸惑いの声が噴出。なぜ戸惑うのかをより詳しく説明しながら、分析・検証して批評する声も目立つ。例えば、「古川琴音のことは好きだし演技は上手いけれど、息を飲むほど美しい珠世ではないと思う」「古川琴音は典型的なユマニテ顔(※「ユマニテ」は芸能事務所。樋口可南子、安藤サクラ、岸井ゆきの、門脇麦などが所属)。珠世は絶世の美女という設定だから、もっと万人ウケする顔でないと」「琴音ちゃんに似合うのはコケティッシュでキュートなキャラ。美しい清楚キャラではない」といった具合である。
「中には、金田一が那須で宿泊している旅館の女中・加代を演じている久間田琳加と、古川の配役をチェンジしたほうがしっくりくるという手厳しい指摘もあります。NHKはその声をどう受けとめているんでしょうね」(テレビ誌ライター)
放送中のドラマ「ペンディングトレイン‐8時23分、明日 君と」(TBS系)では、自己中心的でわがままな行動が目立つ感じの悪いネイリスト・渡部玲奈を演じている古川。こちらにも「ネイリストに見えない」と批判する声が少なくない。キャスティングされた側であり、演技には定評のある古川には何の落ち度もないが、今は女優としてのステージをさらに上げるための鋼のメンタルを鍛える試練の時期なのかもしれない。