“ジャニーズ事務所の偉大なる父”ジャニー喜多川社長は、大のタレント思いで有名だ。御年85歳。生涯独身で、所属タレントはわが子同然だ。
それを物語る経験をしたのは、V6・井ノ原快彦。彼は、TOKIOの松岡昌宏と同い年で、ジャニーズ入所直後の小学6年生から仲良しだった。ある日、松岡が井ノ原を遊びに誘ったが、あいにく「その日は運動会」と断られた。それでも松岡がしつこかったため、井ノ原は「リレーのアンカーだから休むわけには行かないんだ」と嘘をついたという。
そして、迎えた当日。見学席には、井ノ原の両親に加え、松岡、そしてなぜかジャニー氏の姿まであった。「アンカー」という井ノ原の嘘はあっさりバレてしまい、親同然のジャニーさんは、「アンカーじゃないじゃない!」とご立腹。
しかし、次の瞬間、突如として上機嫌になった。競技のBGMで田原俊彦(当時はジャニーズに所属)の歌が流れたのだ。ジャニー氏は「これ、トシの曲だよ!」と大はしゃぎ。井ノ原の嘘は一瞬にして忘れてしまったという。
所属タレントの誰もが1度はマネたことがあるジャニー氏。彼はもしや、いじられキャラなのかもしれない?
(北村ともこ)