どうやら本人もやっと、自分が売れていることを確信できてきたようだ。
お笑い芸人のやす子が5月1日、ラッパー風のスタイルで決めた自撮り画像をツイッターにて公開。普段の自衛官制服とのギャップが話題を呼んでいる。
これは同日夜に放送された「キョコロヒー」(テレビ朝日系)にて、「忙しすぎる芸人やす子がやりたい放題な背徳の1日を過ごす!」という企画にて実現したもの。今年に入ってから親知らずを抜いた日以外は休みなしというやす子に、1日だけ好きなことをやりまくってもらうという企画だ。
同企画でやす子が最初のチャレンジしたのは「髪を染める」こと。自衛隊時代はもちろん、お笑いの世界に入ってからも「自衛官芸人」をウリにしていることから、髪を染めることができなかったという。
次にやす子が向かったのはいまどきのアパレルショップだ。これまた芸風ゆえ常に自衛官の制服を着用しており、普段着もほぼユニクロという彼女が、この日ばかりは大好きなラッパーをイメージした衣装をチョイス。ドクロ柄の入ったピンクのスウェットシャツに、ネックレスなどのアクセサリーをジャラジャラ付けた姿はラッパー好きそのもの。それでいて体形がいつものやす子らしいのはご愛敬だ。
「ラップ好きに関しては最近、自作のラップをネットで公開しており、100万再生超えを連発。新たな才能の発露として注目されています。それでもラップ動画での衣装はいつもの自衛官制服のまま。テレビ番組では自宅訪問の企画で部屋着姿を見せることはあるものの、普通のロケVTRで制服以外の服を着たのは初めてかもしれません」(芸能ライター)
それほど貴重だったやす子のラッパースタイルだが、今回の「キョコロヒー」で彼女がそんな服装を披露したことには大きな意味があるという。
その意味とは何か。実は番組内でヒコロヒーが逆説的に、その真意を解説していたというのである。
「ロケVTRを見た番組スタッフが『別にこの格好でいいのに』との感想を口にすると、ヒコロヒーは『さんまさん的な美学で言うとやっぱり、キャラクターを守ってみたいなことを忠実にやってるんやろうけど』と説明。やす子が芸人として自衛官の制服を着続ける意義を明かしていました。それはすなわち今回のロケで、やす子が自らその美学を打ち破ったことを示していたワケです」(前出・芸能ライター)
自衛官スタイルにこだわってきたやす子が今回、あえてその美学を打ち破ったのはなぜか。たとえ番組側のリクエストだとしても、彼女本人も所属事務所側にしても「イメージが崩れるので」と断ることはできたはずだ。
「やす子は2021年元旦に出演した『おもしろ荘』(日本テレビ系)をきっかけにブレイク。人気芸人になってから2年が経ち、ここにきてようやく“自分は売れている”という自覚を持つに至ったのかもしれません。その段階に至って初めて、外見に変化をつける余裕が生まれたのではないでしょうか。視聴者としても今のやす子であれば、髪を染めたりラッパー風衣装に挑戦する姿を見て『調子に乗ってる』とは思わないはずです」(前出・芸能ライター)
ブレイクから2年超を経て、ようやく服装で遊んでみせる余裕が生まれたやす子。それでも今回のロケではわずか6時間の“背徳”を楽しんだだけで、元の自衛官姿に戻っていた。どうやら自らの本分を手放す気はまだまだないようだ。