5月18日午前、歌舞伎俳優の市川猿之助が自宅で意識もうろうとしているところを駆け付けた警察官に発見された。自宅には家族にあてた遺書のようなものが見つかっており、倒れていた父で歌舞伎俳優の市川段四郎さんと母は死亡が確認された。猿之助は命に別状はないという。
猿之助は四代目段四郎の長男として歌舞伎の道に進み、2012年に猿之助を襲名。人気漫画「ONE PIECE」と歌舞伎を融合させた「スーパー歌舞伎II ワンピース」に挑むなど、積極的に新作歌舞伎に取り組んでいた。
そんな猿之助に何があったのか。
「この日に発売された『女性セブン』で、猿之助の性ハラスメント疑惑を特集しています。澤瀉屋の中心として活躍する一方で、共演者やスタッフがその毒牙にかかってきたのだとか。しかし、振りかざす権力が絶大のため、猿之助の求めを拒むと、舞台で役を与えられなくなり、仕事を取り上げられたりするのだそうです」(芸能ライター)
記事によると、その行為は「隣に寝なさい」と指示され、横になると布団の中に潜り込んできて、キスをされたり、身体を弄ばれたり。澤瀉屋関係者の告白として、タクシーで手をつなぐのは当たり前で、キスをされたり、下半身を好き勝手されたりする程度だったが、周りにはもっと深刻な接触を求められている人もいたという。
「歌舞伎界の性スキャンダルといえば昨年8月、市川中車(香川照之)が銀座のクラブでの従業員に対する性加害が報じられ、レギュラー番組を降板し、大きな話題になりました。もし、報道が事実だとすれば、“#Me Too”運動で世界的に批判されているエンターテインメント界の性加害がいまだにまかりとおっている歌舞伎界の旧態依然ぶりに驚くばかりです」(週刊誌記者)
非常に痛ましい事件が起こってしまったが、猿之助の一日も早い快復、そして、今回のてん末を自身の口で明かしてほしいものだ。