櫻井翔は、民放レギュラー番組で柱となって情報を伝える立場にいる。「news zero」、「全国直送ニュースバラエティーSHOWチャンネル」(いずれも日本テレビ系)「櫻井・有吉 THE夜会」(TBS系)、などは、すべて回す側だ(「news zero」は自身のコーナーがある)。幼稚舎から大学まで慶應ボーイだけあって、世間のイメージどおり、博学かつ仕切り上手と言えよう。弟と妹がおり、責任感が強いのはそれも影響しているかもしれない。
実際に櫻井の賢さを証明するこんなエピソードが残っている。小学生の高学年の時、乗っていた自転車が自動車に当て逃げされる事故にあった。幸いにも大事に至らなかったが、その時とっさに取った行動が「ナンバープレートを暗記すること」だった。
「翔少年は帰宅後、お母さんに車のナンバーを伝えました。そして、『警察に電話して』と指示を出しました。すると、ケガの状態がわからないため、パトカーがいったん自宅にやってきて、乗せられて警察へ…。その後ろ姿を見た妹さんは、今でも『兄がパトカーに乗せられた光景が忘れられない』そうです」(アイドル誌ライター)
その後、櫻井は中学生でジャニーズ事務所に入所。あどけなさが残るかわいい少年だったが、98年に訪れたジャニーズJr.黄金時代に、優等生キャラからギラギラ系にイメチェン。へそにピアス、カラーコンタクト、茶髪、日焼け、派手なジャージなどで周囲を寄せつけない雰囲気を放っていた。
「そんな姿でダンスレッスン場に現れ、超スパルタで知られたダンスのコーチの逆鱗に触れたんです。仲間のジュニアがふざけたことに、思わず声を出して笑っているとコーチから『櫻井!お前、ムカつくんだよ!』と、どさくさに紛れて、本音をぶつけられています」(前出・アイドル誌ライター)
アイドルとキャンパスライフを両立させたパイオニアで、ジャニーズ歴は28年。キャスター歴は17年におよぶが、ここに来て、ジャニー喜多川氏の性加害問題を「news zero」で3度も「スルー」したと指摘され、ネットで集中砲火を浴びている。持ち前の賢明さと判断力を今こそ活かし、何とか苦境を脱してほしいものだ。
(北村ともこ)