やはり売れるべくして売れたということだろう…
モデルの“みちょぱ”こと池田美優の夫であるタレントの大倉士門が5月26日深夜、「しくじり先生 俺みたいになるな!!」(テレビ朝日系)に出演。俳優業をあきらめるきっかけとなった2人のイケメン俳優の存在を明かした。
大倉が番組で明かしたところによると、芸能界デビューした当初から、“ノリで何とかなるだろう”といった考えの大倉は、読者モデル卒業後はおバカキャラを演じていたが、おバカ枠の入れ替わりもあり、しだいに飽きられ、仕事も激減。「俳優だったらノリでできるやろ~」とやはり軽い気持ちで俳優に転身した。
15年放送の「問題のあるレストラン」(フジテレビ系)で俳優デビューするも、世間の評価が気になり、エゴサーチ。すると「演技がヘタ」「セリフが棒読み」などと酷評の嵐だったとか。
そんな中、17年に放送されたドラマ「トモダチゲーム」(独立局など地方局による共同制作作品)で、現在も俳優として活躍する吉沢亮、山田裕貴と共演。撮影は栃木県で1カ月ほど泊まり込んで行われたといい、午前1時に撮影が終了し、翌朝5時から撮影が始まるといったタイトなスケジュールが組まれていたそうだ。
さらに撮影終わりには毎晩、吉沢と山田と3人で台本の読み合わせをしたり、演技論について2時間ほど語ったりしていたといい、睡眠時間は毎日わずか2時間しかなかったとのこと。大倉としては撮影が終わったら早く寝て、次の日に備えたいという気持ちが強かったそうだ。が、上昇志向の強い吉沢と山田は「今日はじゃあ士門の部屋でいいか?」といった流れで、当然のように台本の読み合わせをしていたという。大倉は本音では「今すぐ寝たい…」と思いながらも読み合わせに参加していたとカミングアウト。
そして、この時の体験が大倉にはだいぶ堪えたようで「俳優というのはノリでやれる世界じゃないな。なんとなくでやってたらダメな世界だと感じ、俳優をやめる決断をしました、この作品で」と、俳優を続けることを断念したことを明かしている。
「俳優業から退いた後の大倉は芸能の仕事がなくなり、20年頃には貯金がゼロになってしまいます。家賃を滞納する極貧生活に陥ったといいますが、イケメンでありながらも、さらに陰で努力を続けてきた吉沢と山田は順調に売れっ子になっていった。吉沢は21年のNHK大河ドラマ『晴天を衝け』で主演を、山田も現在放送中の大河ドラマ『どうする家康』で本多忠勝を演じ、ともに大河俳優に成長していますね」(エンタメ誌ライター)
今回の大倉の話を聞いて、視聴者の間で吉沢と山田の株は爆上がりしているようだ。「大倉のようにノリでやっていけると考えてないことに好感が持てる」「あんなに顔がいいのに、しっかり努力してるんだもん。そりゃ売れるよな」など、ネット上は称賛の嵐だ。
「ちなみに21年に第一作目が公開された実写映画『東京リベンジャーズ』では、不良組織『東京卍曾(東卍)』の総長役を吉沢、副総長役を山田が演じていますが、吉沢が山田を副総長役に推薦したと22日放送の『日曜日の初耳学』(TBS系)で、山田が明かしています。何でも、吉沢と山田は互いに演技の相性に手応えを感じているようで、『東京リベンジャーズ』でも、完成度を高めるための話し合いをしながら1つ1つのシーンを作り上げていったそうです」(前出・エンタメ誌ライター)
もしも大倉に、2人と同じぐらいの高い志があり、地道に俳優業を続けていたら、吉沢の推薦で東卍の一員になれていたか…。
(田中康)