人気アニメの実写化作品となる「映画 妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!」(12月17日公開)において、エンマ大王を演じる山崎賢人の最新ビジュアルが10月4日に公開された。金髪姿の山崎には「エンマ役は似合わない」という声と、「やっぱりカッコいい」との声が真っ向からぶつかっているが、この起用に子育て世代の女性誌ライターは難色を示す。
「映画版『妖怪ウォッチ』は幼児連れの家族がターゲット。しかも幼児は朝が早く、夕暮れ前には帰宅するので、多くの映画館では週末の午前中に『妖怪ウォッチ』を集中的に上映し、ロビーは朝から親子連れで埋まります。そこに山崎クン目当ての若い女性まで詰めかけたら大混乱になるのは目に見えてますよね。そもそも客層が特殊な映画なのですから、イケメン俳優での客寄せはやめてほしいです」
一方で映画事情に詳しいライターからは、山崎の起用は映画館にとっても困りものだと指摘する。
「山崎ファンは女子中高生など若い女性がほとんど。彼女たちは学校帰りに映画を観に行くので、イケメン俳優の出演映画では夕方に上映スクリーンを増やすのが定石です。しかし『妖怪ウォッチ』は子供がメインターゲットですから、映画館としては親子連れの来ない夕方には他の映画を上映したいはず。そうすると山崎目当ての女性客からクレームが出ることは確実で、映画館としては余計な面倒を抱え込むことになりそうです」
週末には映画館が大混乱し、平日夕方には女性ファンが騒ぎ立てる。どうやら山崎の起用は観客と映画館の両方にとってネガティブな要素をはらんでいるようだ。
(白根麻子)