いったい寿恵子はどうなってしまうのか。そう心配した視聴者も多かったようだ。
6月2日放送のNHK連続テレビ小説「らんまん」第45回では、主人公の万太郎(神木隆之介)が菓子屋の白梅堂を訪れ、寿恵子(浜辺美波)への熱い思いを告白する姿が描かれた。
前回、実業家の高藤(伊礼彼方)が寿恵子をお姫様抱っこする場面を目撃し、嫉妬の炎を燃やすことになった万太郎。もはや寿恵子への恋心は止められないと、寿恵子の実家である白梅堂へと向かった。
寿恵子は不在だったが、母親のまつ(牧瀬里穂)に対し、植物学者として大成した日には寿恵子を迎えに来ると宣言。その目標に向けて全力で走るので、間に合わなかったらすっぱり諦めるとの啖呵を切ったのだった。
「著名な実業家の高藤が相手ゆえ、自分もひとかどの人物にならねばと決心した万太郎。その姿に視聴者からは《まっすぐな言葉に感動した》《ぐっと来た》など応援の言葉が続出していました」(テレビ誌ライター)
そんな万太郎を焚きつけたのは、同じ十徳長屋に住む女性たちだった。えい(成海璃子)は、上野戦争で敗走し血だらけになっていた彰義隊の倉木(大東駿介)をかくまったことを告白。かくまうことで自らに危険が及ぶ恐れもあったなか、恋に命を捧げたも同然だ。
一方でゆう(山谷花純)は自身の離婚歴を明らかに。上京後に薬種問屋に見初められ、子供も産んだものの、心変わりした夫から離縁された身の上を語っていた。
その上でゆうは「誰かを好きになってキレイなままでいようなんてちゃんちゃらおかしいんだよ」と万太郎にアドバイス。その言葉に発奮した万太郎は、恋敵の高藤にぶつかるべく立ち上がっていた。
だがその言葉には、寿恵子がこれから直面するかもしれない運命が示唆されていた可能性があるというのだ。
「万太郎と寿恵子はどうやら、お互いに相手を好きになっている様子。それゆえ、ゆうが口にした『誰かを好きになってキレイなまま』という言葉は、寿恵子にも該当しそうです。しかも次週予告では寿恵子が『高藤(伊礼彼方)に思いもよらぬことを告げられる』とのことで、高藤に汚されてしまう恐れが発覚。よもや寿恵子が『キレイなまま』でいられなくなるのではと、視聴者は戦々恐々としています」(前出・テレビ誌ライター)
前回の音楽会には高藤の妻も登場。寿恵子のことを気に掛ける高藤に対して、厳しい表情を見せる場面があった。どうやら妻が気づいてしまうほどに、高藤は寿恵子を気に入っているようだ。
果たして名もなき研究者の万太郎は、政府に食い込んでいる実業家の高藤に伍していけるのか。そして寿恵子はその高潔さを保てるのか。視聴者は次週、寿恵子がどんな運命に翻弄されるのか、気が気でならないようだ。