6月15日、NHK朝ドラ「らんまん」第54話が放送され、主人公・槙野万太郎(神木隆之介)が手がけた植物学会誌がついに完成した。
「東京大学を初めて訪れた際は、植物学教室の面々から訝しげな目を向けられていた万太郎ですが、学問に対する真摯な思いと知識が次第に理解され、学生たちだけでなく、当初は敵対心を見せていた講師の大窪(今野浩喜)や助教授の徳永(田中哲司)の信用も得られるようになりました。同様に、雑誌を印刷する大畑印刷所の工場主・大畑義平(奥田瑛二)や妻のイチ(鶴田真由)、そして職人たちの信頼も獲得していく様は見ていてうれしくなってくる展開でした」(テレビ誌ライター)
一方、当初から万太郎を見込んで教室への出入りを許可していた、万太郎の最大の理解者と見られていた植物学教室の教授・田邊彰久(要潤)は、雑誌を作るという万太郎のアイデアと功績を横取りするかのような発言が聞こえるなど、今後について不穏な要素もチラホラ。
「義平とイチは万太郎から、釣書(結婚のため、相手方と取り交わす身上書)を西村寿恵子(浜辺美波)の実家・白梅堂に届けるよう依頼されるんですが、当日は何と仏滅。これはまだまだ一波乱もふた波乱も起きるフラグなのかもしれませんね。それにしても、一瞬にして恋が終わってしまった義平の娘・佳代(田村芽実)は哀れでしたね…」(前出・テレビ誌ライター)
視聴者からは「お佳代さん、いつもインクまみれの万太郎に汚いと悪態ついてたけど、実はツンデレだった?」「ビシッとした格好で蝶ネクタイ姿の万太郎に『かわいい』って言った佳代さんの表情が乙女で良かった」「コミカルな演技が面白いめいめいの今後に期待」といった反応が起きている。
そして、「らんまん」に続いて放送された朝の情報番組「あさイチ」では、博多華丸・大吉の二人が「怒濤の展開」「進みましたね」と“朝ドラ受け”。
大吉が「教授はいい人でなかったの?」と、田邊教授の人間性に不信感を募らせると、華丸は「教授の悪口言ってるの、教授が見てたから。藤丸くんが心配だな」と、雑誌完成の打ち上げの席で、植物学科2年生の藤丸次郎(前原瑞樹)が田邊教授を批判したシーンについて話題に。この日、「あさイチ」にゲスト出演した要潤を苦笑させたのだった。
スタジオで要は、田邊教授について「悪いヤツですね~」とコメント。すると華丸は「悪いのかどうかまだハッキリしないけど…ちょっと我々は助教授寄りになった」と返し、要も「ボクも助教授寄りですね」と笑顔を見せたのだ。
万太郎と寿恵子の結婚はどうなるのか。そして田邊教授との関係は?今後も見逃せない展開が続きそうだ。
(石見剣)