ツイてないのか、それとも強運の持つ主なのか。
俳優の北村匠海主演の映画「東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編─決戦─」(以下、東リベ)が、予定通り6月30日から公開されることが決まった。
「『東リベ』は、16日未明に法律違反の薬物所持の疑いで警視庁に逮捕された永山絢斗容疑者が重要な役どころで出演しています。そのため公開延期、または中止になる可能性もあったんですが、19日になって、映画の公式サイトでは『製作委員会で協議を重ねました結果、再撮影・再編集は行わず、予定通り公開することといたします』と発表。後編の公開を待ち望んでいたファンのみならず、出演者やスタッフも胸をなで下ろしたことでしょう」(エンタメ誌ライター)
公開が決定した決め手は何だったのか。エンタメ誌ライターが続ける。
「テレビドラマやテレビCMとは違い、映画は観たい人がお金を払って観るもの。容疑者の顔も見たくないと考える人が、偶然見てしまって不快な思いをする、ということはありません。過去に同様に薬物で逮捕された俳優が出演している映画の公開状況なども考慮して、GOサインが出たのでしょう。また、今回の『東リベ』は、今年4月に公開された『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 ─運命─』の後編に当たります。前編だけ公開して後編は中止、あるいは撮り直しというワケにはいかなかったのでしょう」
北村は19日深夜、同じく「東リベ」に出演している山田裕貴のラジオ番組「オールナイトニッポンX」(ニッポン放送)にゲスト出演し、公開決定の報に喜びを分かち合った。
「何しろ、北村は以前にも共演者の逮捕で主演映画が公開中止のピンチに立たされましたからね。ネットでは『つくづく運が悪い』と、北村に対する同情の声が殺到しています」(映画関係者)
公開中止のピンチに立たされた北村主演作とは、2020年10月30日に公開された「とんかつDJアゲ太郎」のこと。同作はそもそも同年6月19日に公開予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で公開が延期され、同年10月30日公開が決まった…はずだったのが、公開直前の9月、今度は共演した伊勢谷友介が永山と同じ薬物の所持容疑で逮捕(同年12月に懲役1年執行猶予3年の判決)。さらには同じく共演した伊藤健太郎が10月、ひき逃げ事故で逮捕(東京地検が2021年3月に不起訴処分)されてしまったのだ。
「そもそもコロナがなければ何の問題もなく公開できたのに、公開が延びたら延びたで今度は共演者が立て続けに逮捕。この時も、関係者の協議の結果、無事に公開することができました」(前出・映画関係者)
共演者トラブルに見舞われながらも、主演作は無事に公開。北村は実はとんでもない強運の持ち主なのかもしれない。
(石見剣)