10月17日、NHK朝の連続テレビ小説「べっぴんさん」の第2週平均視聴率が20%の大台を割ったことがわかった。前作「とと姉ちゃん」、前々作「あさが来た」ではどちらも全26週で20%割れはなく、15年前期「まれ」の第26週以来の出来事だ。
「近年の朝ドラで多かったのは、震災や第2次大戦の空襲、戦後の復興期をたくましく生き抜く女性たちの姿でした。しかし『べっぴんさん』ではこれまでのところ、時代に翻弄される主人公の姿だけが映され、視聴者の感想でも『暗い』『笑いがない』などと指摘されています。気持ちよく今日一日を送りたいのに、朝のドラマでため息つきたくはないのでしょう。また、主人公の口数が少なく、主張する友人や姉に流されがちなところも、朝ドラの柱としてはたよりなく見えるのかもしれません」(芸能ライター)
さらに、ドラマの展開にも原因があるとする意見も。
「前作の『とと姉ちゃん』が、プロデューサーも『ものすごく遅く進む』とコメントしていたように時間の流れが緩やかだったのです。半年間の“とと姉ちゃん時間”に慣れてしまった視聴者は、成長、失恋、結婚、出産と立て続けに人生のイベントを済ませていく『べっぴんさん』は展開が早く、出来事があっさり流れて行き過ぎると感じているのかもしれません。これはじきに慣れるのかもしれませんが、その頃までどれくらいの視聴者が付いて来てくれているのかが、ドラマの成否を左右するでしょうね」(番組制作会社関係者)
ドラマでも視聴率でも、主人公の「坂東すみれ」はどうやって苦境を乗り越えていくのかに注目だ。