俳優の武田鉄矢が7月19日「ぽかぽか」(フジテレビ系)にゲスト出演。自身の代表作であるドラマ「3年B組金八先生」(TBS系)で共演した生徒たちを振り返り、成長したと感じる俳優の名前を挙げた。
番組の中で「金八先生」に話題が及び「当時と今で最もギャップがある男女の俳優」について質問された武田。すると、「成長したという意味」だと前置きしつつ、男性は俳優の濱田岳、女性は高畑充希の名前を挙げた。
武田はまず、濱田について「一番最初に『金八』で預かった時、声があんまり出ない子だった。ものすごく叱ったのを覚えてます」と回顧。「声に芯を入れなさいと散々言った」と明かし、役柄が「悪童」だったため、単なる憎まれ役でなく愛嬌をつけるために体のどこかを掻くように演技指導したという。武田はその理由について「中学生って観察してると、どっかを掻いてる」と教師役ならではの経験則を披露し、そんな演技指導の結果「卒業した後は抜群の俳優になりました」と絶賛していた。
一方、高畑については、まったく手がかからなかったようだ。武田いわく、「あの子はキャリアの中で、『「金八」に出てました』とはほとんど言いません」としつつ、「それ以上のキャリアをお持ちだから」と手放しで絶賛。「金八先生」という仕事の場自体が「この子には小さすぎて、狭かったんでしょうね」と推測しつつ、「今はキレイな女優さんになられた」と語っていたものだ。
ネット上では「濱田岳は最初から演技力ずば抜けてたように見えたわ」「濱田岳は金八の初回の時に、何だこのクソ生意気なガキは!大人を舐めてんのか!って感じたのを覚えています。裏では相当な努力をされていたということですね」「この子は将来的に役者として残るからって他の生徒より強めに扱ったとか、よく濱田岳のこと言ってるよね」など、特に濱田について当時を振り返る声が続出している。
「濱田岳は2004~2005年放送の第7シリーズ、高畑は07~08年放送の第8シリーズに出演していました。特に濱田については武田は相当気にかけていたようで、シリーズ恒例である最終回に行われる“贈る言葉”では、多くの生徒が演技を忘れ、感動して泣く中、濱田だけには最後まで役者であることを要求。『絶対に泣くな』と演出家とともに演技指導をしたんだそうです。濱田はそれに応え、顔をくしゃくしゃにしながらも最後まで泣きませんでした」(芸能記者)
武田の熱い指導が演技派俳優・濱田岳を生んだと言えそうだ。
(柏原廉)