車を愛する俳優・伊東四朗にとっても、中古車販売大手「ビッグモーター」による保険金不正請求問題は「どうにも理解できない」という。7月22日、自身がパーソナリティを務めるラジオ番組「伊東四朗 吉田照美 親父・熱愛」(文化放送)で胸中を述べている。
同社で発覚したのは、客から車の修理を請け負った際、ゴルフボールを使って意図的に車体に損傷を加えたり、不要な部品交換をすることで、損害保険会社に修理費を水増し請求する不正の横行。これに伊東は、「ああいう会社っていうのは、車が好きで始めるんじゃないのかな?ワザと車を傷付けてまで保険金を搾取するっていうのはどうにも理解できない」と首をひねった。
また、靴下にゴルフボールを入れて振り回し、車体を損傷させる手口があったとの報道にも「そんな事できないよ?車が好きな人は」と指摘。「オレなんか、人は笑うかもしれないけど、車を取り替える時、古い車を持っていく時に、『さよなら』と言って叩いてたよ。ポンポンポンって」と、車を想う気持ちを語っていた。
「伊東は2019年12月発売の『週刊朝日』の記事中でも『元々、大の車好きでしてね。モーターショーなんかは毎回行くくらいでした。国産車や外車、色々乗ってましたよ』と語るほどの車愛好家。79歳だった16年には加齢による衰えもあり、免許を返納していますが、今回のニュースには心を痛めているようです。また、“車が好きな人にそんなことはできないはず”との見解には、同じく車を愛する人たちから、『愛車にお別れの言葉を言うの、すごくわかります。そのくらい大切な存在なのに、それを踏みにじってる』『伊東さんの言う通りだ。普通は車が好きで好きでたまらない人が入るもんじゃないのか』『こんな所に今後、大切な車を預けるなんてあり得ない』などの声が寄せられています」(テレビ誌ライター)
事態を重く見た国土交通省は、道路運送車両法違反の疑いがあるとして、同社に事実関係の聴取を要請。客の愛車を傷付けたことの代償は、きっちりと払っていくべきだろう。
(木村慎吾)