世間を騒がせている中古車販売会社「ビッグモーター」の不正問題が、海外にまで波及している。
一連の不正問題に関するニュースはNHKをはじめとする大手メディアの英語サイトでも発信されており、海外にも伝わっている。しかも自動車生産台数で世界3位、販売台数で世界4位という巨大市場の日本が舞台とあって、海外の自動車関連業界でも本件が注視されているようだ。
そんな状況のなか、外国政府の政府機関までもがビッグモーターについて言及する事態になったというのだ。その理由には当の日本人による行動も影響しているようだが、いったいどういうことなのか。
「世界最小の共和国として知られるナウル共和国の政府観光局公式ツイッターでは7月24日、ビッグモーターに関してツイート。本件に関する質問をもらっているものの、回答を差し控えると表明しています」(週刊誌記者)
ナウル共和国政府観光局のツイートでは「Q. ビッグモーターありますか?」との質問を紹介したうえで、「A. という質問を沢山いただきましたが、この時分ですから下手にネタとして扱ってしまいますと炎上する可能性がありますので、回答を差し控えさせていただきます。申し訳ありません」と説明。あえてビッグモーター不正問題からは距離を置く姿勢を示している。
ナウル政府観光局の日本事務所は2020年1月に開設され、スタッフ5人という小規模のなか、お金を掛けないでできることとして公式ツイッターを開設。小気味の良いツイートが話題を呼び、現在は48万人のフォロワーを誇っている。
昨年のサッカーW杯で「三苫の1ミリ」が話題になった時はすかさず、「なぜか今日は、ナウル国旗をご紹介するタイミングだと思いました」と、国旗の画像を掲載。青地の中心に黄色い横線が引かれ、それに接するように星が配置されているデザインがまるで、三苫の1ミリを上から写した画像に見えると大きな話題を呼んだものだ。
「同ツイッターでは『フォロバ100%』をウリにしており、21万人を超えるユーザーをフォロー。どうやら日々、様々なDMが寄せられているようで、最近は本当に『ビッグモーターありますか?』との質問も寄せられているのでしょう。社会問題ゆえネタにするわけにもいかず、さりとてスルーするのもナウルファンの期待を裏切るということで、今回のツイートに至ったのではないでしょうか」(前出・週刊誌記者)
ちなみにビッグモーターは海外には未進出。今回の不正問題が海外に迷惑をかけていないことは、不幸中の幸いなのかもしれない。