その告白にはヒロインのアキ(能年玲奈)はもちろん、視聴者のほうも驚いていたことだろう。
7月26日に再放送されたNHK連続テレビ小説「あまちゃん」第99回では、女優の鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)が付き人のアキにナイショ話。アキの所属する芸能事務所ハートフルで社長を務める“太巻”こと荒巻太一(古田新太)が、所属アイドルに恋愛禁止を強いている理由を明かした。
ひろ美は勿体ぶった感じで「私のせいなのよねえ」と述懐。続けて「私たち昔、付き合ってたの」と爆弾発言だ。ひろ美がまだアイドルだったころ、彼女からチーフマネージャーの太巻に交際を申し込んだというのである。
「ひろ美は『断れないよねぇ、事務所も公認だったのよ』と説明。変な虫が付くよりマシだと事務所側は判断していたそうです。よもやアイドルとマネージャーが交際など、芸能界ではご法度ではないかと思った視聴者も多かったはず。しかし同様の業界内恋愛は今でも決して珍しくありません」(芸能ライター)
今でもほとんどのアイドルは恋愛禁止となっており、ファンと連絡先を交換するなど直接つながる行為は厳禁だ。同様にマネージャーなどの運営側と交際することも厳禁のはずだが、実際にはファンから見えないところで交際しているケースは珍しくないという。
最近のアイドルグループでは運営側にも若者が多く、世代が近いアイドルとガチ恋になるパターンもある。ひろ美のようにアイドル側から告白する場合、運営側と親密になることでグループ内でのポジションを確保するというあざといケースもあるようだ。
その一方でなかには、あえて運営側からアイドルを誘惑するケースもあるという。それは「恋愛管理」と呼ばれる手法だというのだが、それはいったい何なのか。
「運営側が所属アイドルをコントロールしたい場合、自分を好きになってもらうのがベストな方法だと考える連中もいます。所属アイドルと恋仲になれば多少の無理も聞いてくれるようになるし、なにより信頼度は大きく向上。運営への依存度はより高まり、精神的に支配できるというわけです」(前出・芸能ライター)
アイドルにとって運営側は最も近しい異性であり、普段から悩み相談にも乗ってくれる間柄。信頼や尊敬といった感情が、ちょっとした弾みで恋愛に転換する可能性もあるだろう。
果たしてひろ美はどういった理由から、太巻に対して恋愛感情を抱くようになったのか。そして彼女は太巻から恋愛管理されていたのか。その答えは今後の放送で示されるのかもしれない。