10月から始まったNHK朝の連続テレビ小説「べっぴんさん」の視聴率に異変が起きている。第2週にして平均視聴率19.8%と20%割れ。これは、昨年の「まれ」以来の失速。好調朝ドラに、早くも暗雲が垂れ込めていると指摘する声が上がっている。
「『あさが来た』『とと姉ちゃん』と週刊平均視聴率は、すべて20%超えだっただけに、始まったばかりとはいえ、局内からも心配する声が上がっています」(NHK関係者)
視聴率低迷の理由を、テレビ誌ライターはこう分析する。
「テンポが遅く、ストーリーの盛り上がりに欠ける。そのくせ、あっという間に女学生時代が終わり、1話のうちに結婚、妊娠、召集令状が届き、感情移入ができない。登場人物が好きになれないなど、ネット上では早くもバッシングが起きています」
さらに、父親役の生瀬勝久や名倉潤といったキャスティングにも、辛口のコメントが寄せられているというが、ヒロイン・芳根京子の評価はどうなのか。
「ヒロインが“お金持ちのお嬢さん”というところに、違和感を覚える視聴者も多いようですが、可愛らしさとともに芯の強さを感じさせる芳根の評判は今のところまずまずのようです。『オーディション荒らし』の異名をとる芳根は、朝ドラヒロインを3回連続で落ちましたが、見事4回目でヒロインの座を射止める根性の持ち主です」(テレビ誌ライター)
しかし、ヒロインとして輝く彼女には、思いもよらない過去があったという。
「実は中学2年の時に、難病と言われる『ギランバレー症候群』を患い、1年程学校に通うこともできなかったと言います。この難病は全身に力が入らなくなり、中には亡くなる人もいる病気。こういう経験をしたから“自分をしっかり持とう”という思いが強くなったと聞いています。失敗するわけにいかない朝ドラだけに、こうしたエピソードももっと広めたほうが良いと思うのですが‥‥」(NHK関係者)
難病から立ち直ったヒロインのように、朝ドラ「べっぴんさん」も立ち直ることができるのか。今後の展開を見守っていきたいところだ。