タッキー&翼の滝沢秀明が、ジャニーズ事務所の次期社長になる。そんな噂が、数年前からまことしやかに流れている。スポーツ新聞の芸能記者は言う。
「タッキーはかねてから“小さいジャニーさん”と呼ばれていて、10代から直接指導を受けているせいか、リーダー気質に優れているんです」
確かに、エリート路線を歩んできたタッキーは、常に頭ひとつ抜けた存在だった。ジャニーズ事務所に入所したのは1995年、わずか13歳。その年にドラマ「木曜の怪談」(フジテレビ系)に出演して、ジャニーズJr.史上最速で全国ゴールデンタイムの主役を張った。
14歳のときにジャニーさんから、「Jr.のリーダーをやりなさい」と言われ、およそ120名もいたJr.勢をまとめた。その頃から統率力が育まれ、2004年にミュージカル「DREAM BOY」で最年少座長に就任。翌2005年には、NHK大河ドラマ「義経」で最年少の主役になった(当時)。
2006年には、和を重んじた主演舞台「滝沢演舞城」(現「滝沢歌舞伎」)がスタート。東京・新橋演舞場の男性史上最年少座長になった。
「入所から21年が経って、彼なりの育成法があるんです」(前出・芸能記者)
そのひとつが、「あいさつをしない後輩を怒らない」というものだ。逆に、「それぐらいがいいんだよ」と肯定して、時間をかけて育てる。そうすると、後輩はあいさつをするようになるそうだ。
また、「ギクシャクしている人同士が喧嘩をしたら、キスをさせる」というのもある。これは、「嫌うも好きも同じくらいのエネルギーを使う。だったらいい方向にいこうよ」という意味を込めた仲直りの方法。かなりの荒療治だが、これらが“小さいジャニーさん”と命名された所以。ぶっ飛んだ育成法も、タッキーならではなのだ。
(北村ともこ)