1967年に「世界は二人のために」の大ヒットで知られる佐良直美と、1975年に舞台「ベルサイユのばら」のオスカル役で一大「ベルばらブーム」を巻き起こした元宝塚歌劇団トップスターの安奈淳。実は2人、55年来の友人で、親しくなったきっかけは「犬」。安奈が19歳の頃に佐良の実家を訪れると、「ドッドッドッ」と、大きな足音とともに玄関に走って出迎えたたくさんの犬に驚きながらも、動物好きの安奈はうらやましく感じたそうだ。
現在は栃木県で犬のしつけ教室を開いている佐良は、保護犬や猫の世話をしつつ、野犬の保護活動にも力を入れているという。野犬を放置すれば、そこから狂犬病などが発生して危険だからで、佐良にとっては「人生最後の大仕事」だそうだ。佐良は「いのちの木陰会」という野犬保護の協会を立ち上げたが、私財だけでは賄いきれないという。そんな佐良の応援をしたいと、ずっと考えていた安奈は、この協会の名を冠したチャリティーコンサートを企画。他の元宝塚トップスターも複数参加の予定だ。そして佐良も10年ぶりに生歌を披露するという―。
こんな話が明かされたのは、2人が出演した「徹子の部屋」(テレビ朝日系)の7月10日放送回でのことだったが、放送後には視聴者から様々な反応があがったものだった。
「ネット上には『佐良直美さん、懐かしいです、大好きでした!』『佐良さん。久々に見ましたけど、石井ふく子さんに似ててビックリしました』『血縁関係でもあるのかと思うほど石井ふく子先生にそっくり』など、驚きの声があがりました。歌手として大人気だった佐良を俳優の道に誘った人こそ、石井ふく子さん。番組を見ていましたが、確かに石井さんそっくりでしたね」(テレビ誌ライター)
「いのちの木陰チャリティーコンサート」は、9月4日に新宿文化センターで開催される。